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とんでもない落とし物と私の奇怪な行動

母と農道を歩いていると、少し先に何か黒っぽい物体が見えました。それは動物かゴミか分からず、興味を持って近づいてみると、
「犬が倒れているのか?」と思いました。急いで駆け寄ると、
なんとそれは犬ではなく、洋服や帽子のようなものでした。
恐る恐る持ち上げてみると、驚くことに人間用のカツラでした。
どうしてこんなものが落ちているのか、バイクか自転車で落としたのかと考え込んでしまいました。

裏返してみると、そこには住所と名前が書かれていました。こういったものはオーダーメイドで作られていることが多いでしょうし、住所と名前が記載されているということは、大切にされていたのだろうと感じました。

家に持ち帰り、シャンプーで洗浄し、リンスもしてみました。

母は「お姉ちゃん、誰のか分からないのに気持ち悪くないの?捨ててしまえばいいじゃない」と言いましたが、もし自分が逆の立場だったら、
失くしたらショックだろうなと思い、ドライヤーで乾かして梱包し、
郵便局へ持って行きました。

もちろん、匿名で送りました。

しかし、突然送られてきたら中身が分からず困るだろうと思い、
国語辞典を見て「カツラ在中」と赤ペンで書きました。

局員の方は「分かりやすいけれど、書かなくても大丈夫ですよ」と言ってくれました。


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