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ターミナル(The Terminal)【ぐすたふ】のシネマ徒然草子.Chapter7
今日は言わずと知れた一作。
ずっと見ようと思ってたんですが、なかなかに温めておりました。
それでは今日もゴーゴーゴー。
※記事の中にはネタバレも含まれますので、これから映画を見ようと思っている方は作品概要以降、ご自身の判断で読んでいただけますと幸いです
ー目次ー
1.作品概要
2.ぐすたふの「ここを見て!」
3.ぐすたふのひとりごと
1.作品概要
邦題:ターミナル(原題:The Terminal)
監督: スティーヴン・スピルバーグ
主演: トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、スタンリー・トゥッチ他
制作国、日本公開年:アメリカ、2004年
※画像はAmazon Prime Videoサイトより、お借りいたしました
ストーリー概要:
とある目的のためにニューヨークに来たクラコウジア人の主人公ビクター・ナボルスキー。
ついにニューヨークの地に降り立つ…というその直前の入国審査で、入国を認めらないという自体に陥ってしまう。
実は彼がニューヨークへ出発した直後、彼の祖国クラコウジアでは内戦が始まり、なんと国がなくなってしまっていた。
国がなくなってしまった以上、彼のビザもパスポートも何の意味も持たない。空港側も、身元不詳の男をアメリカに入国させるわけにはいかない。国に帰る便もないし、帰国もできない。
彼は帰ることもできず、ニューヨークの地に降り立つことも叶わず、空港に留まることしかできなくなってしまった。
果たして彼は、これからどうする…?
2.ぐすたふの「ここを見て!」
今回のピックアップシーンは、クラコウジアが内戦に突入したというニュースを知った時にビクターが涙するシーン。
いや、圧巻。トム・ハンクスさんの表情にシャポーです。
冒頭10分過ぎのまだまだ序盤のシーンなのですが、この表情にやられました。
事実を知ったビクターのショックと悲しみを、これ以上ないくらいに観客に伝える圧巻のワンシーンです。
これだけで、こちらも泣けてしまう。泣かないで、ビクター…。
私個人は、俳優さん自身にあまり注目したり執着することがないのですが(どんなに好きな俳優さんでも、作品によって良い映画の時もあまり惹かれない映画の時ももちろんあるので、そこを基準にあまり選んだりしない方かもしれません)、ちょっとこの表情を見て、他のトム・ハンクスさんが出ている映画も見てみたい、と思ってしまいました。
これが俳優か。
引き込まれるすばらしいシーンだったと感じました。
3.ぐすたふのひとりごと
国がなくなるなんて、考えたことなかったです。
入国も出国もできないなんて。
国がなくなるとこういうことになるのか、という学びもこの映画からありました。
(現実はこんなに甘くないのかもしれません…。本当はどっかに連行されるのかもしれませんね。)
現実の対応はどうであれば、あまりないことかもしれませんが、ありえないことではないですよね。
そう考えると、決して非現実的な話ではないな、とちょっとぞくっとしてしまいました。
しかしそんな状況でも常にコメディムードが漂うのは、主人公ビクター・ナボルスキーの人柄のおかげでしょう。
何とかして生きなければ、なんとかしてニューヨークに行かなければ、なんとかして祖国に帰らなければ。
彼には決して揺るがない目的や目標がある。そういった人間は本当に強いですね。
何かしら方法を編み出そうと奮闘するし、そんな彼をみて誰かしら助けようとしてくれる人が現れる。
もちろんこれは映画ですから、そのように作られているといったらそれまでですが、でも現実世界もそうなんじゃないかな、と思います。
悲しい悲しいとその場で蹲って嘆くだけでは何も変わらないかもしれないけれど、困難な状況に必死で立ち向かう人、解決しようと行動する人の姿は、他の人の目につく機会も多いでしょう。
だからこそ、周りもそんな彼に影響されて変わっていくんだと思います。
何か辛いことがあった時、困難に直面した時、ほんの少し行動するだけでも、一言発するだけでも変わるかもしれない。
そういう希望を忘れないでいたい。
この2020年、私たちに必要なことって、それに気づくことかもしれません。
みんな、心にビクター・ナボルスキーを持とう。