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複利について考えてみる

先日、PAMM(パム)口座の検討をしていた時に、「自動的に複利運用になります」というキーワードが目に入ったので、今回は複利について考えてみましょう。
100万円が月利20%で1年後に891万円になりますといわれても、「税金払うのにここから出金して、残りのお金でまた1年間複利運用するよね」と考えると、結局FIREするまでに何年かかるのかがイメージつかないですよね。

https://www.bridge-salon.jp/toushi/fire/

FIREを実現するための一つのセオリーとして「年間支出の25倍の資産が必要」といわれています。例えば月額25万円が必要な場合では年間で300万円の支出となります。FIREで必要な資産はこの25倍なので、300万円×25=7,500万円となるのです。この7,500万円が、FIREの生活費を生みだす資産となります。
FIREの考えの一つに「4%ルール」というものがあります。これは、「生活費を投資元本の4%以内に抑えることで資産が目減りせずに暮らせる」というアメリカ発祥の理論が元となっています。

つまり、年間支出の25倍まで蓄えた資産を年利4%で運用することが前提で、そうすれば不労所得だけで生活できるというものです。
そこで、元本はどれぐらいで用意できるようになるのか、次の条件で計算してみます。

【あくまで想定】
 ・年間所得300万円(所得控除後の金額)
 ・100万円を月利20%のPAMM口座で運用
 ・12/25に取引を停止して年間の損益を確定し、税金分を出金
 ・残金で1年間運用
  ※住民税に関わる均等割は合わせて5,000円の仮定とします
  ※所得は経費等の控除を済ませた状態とします

では、計算してみましょう。
税率はこちらのページを参考にしました。

PAMM口座で1月から運用を始めた1年目は
(1)年間所得:3,000,000円
(2)FXの雑所得:8,916,100円
(3)合計所得:(1)+(2)=11,916,100円
所得税:(3)×33% - 1,536,000円=2,396,313円
住民税:(3)×10% + 5,000円=11,960,00円(千円未満は切り捨て)
復興特別所得税:所得税×2.1%=50,323円
税金合計:所得税 + 住民税 +復興特別所得税=3,642,636円

つまり、(2)FXの雑所得から税金合計を引いた額が翌年の運用資金になるということです。
つまり、8,916,100円 - 3,643,246円=5,272,854円が翌年の運用資金になります。これでもすごいですよね!

では、2年目も計算してみましょう。
(1)年間所得:3,000,000円
(2)FXの雑所得:47,013,300円
(3)合計所得:(1)+(2)=50,013,300円
所得税:(3)×45% - 4,796,000円=17,709,985円
住民税:(3)×10% + 5,000円=1,775,000円(千円未満は切り捨て)
復興特別所得税:所得税×2.1%=50,323円
税金合計:所得税 + 住民税 +復興特別所得税=19,535,308円
翌年の運用資金:(2) - 税金合計=27,477,992円

3年目は、
(1)年間所得:3,000,000円
(2)FXの雑所得:244,996,536円
(3)合計所得:(1)+(2)=247,996,536円
所得税:(3)×45% - 4,796,000円=106,802,441円
住民税:(3)×10% + 5,000円=24,804,000円(千円未満は切り捨て)
復興特別所得税:所得税×2.1%=2,242,851円
税金合計:所得税 + 住民税 +復興特別所得税=133,849,292円
翌年の運用資金:(2) - 税金合計=111,147,244円
PAMMを3年間運用すると、1億円を超える資産(億り人)になります。

つまり、3年間運用後に年利4%の運用に切り替えることで、FIRE生活を過ごすことができることになります。


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