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レシピ「大人の水羊羹」Florilège川手寛康シェフ

食感も香りも新しい、水羊羹好きフレンチシェフの本気のレシピ。
材料はとてもシンプル。暑い日のおやつやデザートに、ぜひ作ってみてください。

>川手シェフのインタビュー記事はこちら



(材料・作りやすい分量)
・小豆150g
・水適量
・砂糖180~200g(煮あがった豆360g、煮汁350gに対して)
・くず粉25g(小豆液480gに対して)
・ホイップクリーム(あればバニラビーンズ入り)、ミント、ジン 適量

(作り方)

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1 鍋に小豆とたっぷりの水を入れ、割れている豆があったら取り除く

「ポコポコと沸かしながら煮るので、煮汁が対流しやすくてこぼれにくい深めの鍋がおすすめです。煮豆は普通、皮を破らないように静かに煮ますが、これは皮を破ってアクを抜きながら炊いていきます」(川手シェフ)


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2 中火にかけて沸いてから5分ほど煮る。あまり強く沸かすと煮崩れるので注意。


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3 小豆を漉し器にあけ(この汁はえぐみが強い)、一度水でゆすぐ。


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4 水をきった小豆を鍋に戻してかぶるくらいの水を加え、強めの中火にかけて沸かす。


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5 水を適量足し(写真上)、再び煮立ったら煮汁をすくい取ってかぶるくらいの量にし(写真下)、5分ほどポコポコと煮る。これ(水を足す・煮立ったらすくい取る・5分ほど煮る)を繰り返しながら豆がやわらかくなるまで小一時間煮る。

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後半はアクが出てくるので、きれいにすくい取る。

「豆のうまみが出た煮汁を残しながら、上に浮くアクは取る、という感じです。煮汁はだんだんえぐみがなくなって、きれいな小豆の苦みとうまみになります」(川手シェフ)

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煮あがった豆。


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6 漉し器にあけて小豆と煮汁に分ける。


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7 小豆360g、煮汁350gをはかって鍋に合わせる。砂糖(ここでは190g)も加えて溶かす。

「ここの量で濃度が決まるので大事! 和食では煮汁じゃなくて水を使うかもしれないですけど、煮汁もうまいですよね。砂糖の量はお好みで。甘さ控えめが好きな人は、180gくらい。ざらめでもいいです。溶けづらかったら火にかけて溶かしてください」(川手シェフ)


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8 ハンディブレンダーでピュレ状にする。

「僕、家庭向けの料理教室でもいつも言ってるんですけど、料理するのにブレンダーはあったほうがいい! これひとつあるだけで超時短になります!」(川手シェフ)


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9 漉し器で漉す。

「皮の渋みもうまい。でも、細かくならなかった皮は口あたりが悪いから漉します」(川手シェフ)


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10 小豆液の粗熱をとり、480gを使う。液の少量をくず粉に加えてムラなく混ぜる。(液の量が多いと均一に混ざりにくい。また、温度が高いとダマになる)


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11 くず粉を溶いた液を残りの液と合わせて混ぜ、漉し器で漉す。(細かなくず粉の塊を除く)


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12 鍋に移して中火にかけ、ゴムベラなどで混ぜ続ける。

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粘りとツヤが出てきたらOK。

「粉に火が通るとツヤツヤしてきます」(川手シェフ)


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13 プリンカップに入れる。

「あちちち!」(川手シェフ) ※火傷に注意してください。


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14 落としラップをして氷水で20~30分冷やして完成。

「今回のくず粉の割合なら、冷蔵庫で一晩冷やしてもいいです。でも、こういう練り物は、やっぱり氷水で冷やしたできたてがうまい。照りがいいし、ふにゃっとしたやわらかさは別物です」(川手シェフ)


器に出してホイップクリームを絞り、ミントを飾り、ジンをかけます。

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「ジンをかけるとめっちゃおいしい! 大人の味」(川手シェフ)

フルフルもっちりとした食感で、やさしい甘みにまろやかなクリーム、ジンの切れ味と香り。
フロリレージュのパティシエ堀尾さんが「これ、食べたことない感じじゃないですか? もう水羊羹じゃなくてデザート!」と言う新しい味わい、ぜひ作ってみてください。


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お店で使ったジンは、ちょうど仕込んでいた、ニセアカシアを漬けたもの。初夏の香りです。

Fin. 川手シェフ、ありがとうございました!

Florilège 
東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN外苑B1
https://www.aoyama-florilege.jp


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