お金より大切なモノは

「お金な」
『お金だよ』
「大抵ほとんどが解決する」
『しないのってある？』

「健康、寿命、人の思い」
『たーしかに確かに』
「お金の度合い大だいやけどな」
『一歩譲って、買えるとしよう』

「その先は無理や」
『最後は死ぬからね』
「で、不老不死の研究」
『蟷螂之斧とうろうのおの＝儚い抵抗だよ』

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こんにちは！
フジミドリです☆

昨日公開の私物語はお金目線。

お金が主人公の小説──のような随筆のような……自由奔放に書いております。

お読み下さる皆様へ改めて感謝です。

ではいつも通り、イラスト担当の朔川揺さんと創作談話をお届け致します。

あ。次回から木曜お昼の更新です☆

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『昨日は揺さんの誕生日だね』
「コメントくれはった方、ありがとさん」
『次現界じげんかいのお祝い会パーティに来てくれたり』
「柴犬ラバーで盛り上がったわ」

『さて、遊んで暮らせる資産あったら？』
「自己啓発本なんかにようある」
『思考実験シミュレーションというかさ』
「なんや虚むなしい気きぃするで」

『あはは～まぁ揺さん、想像力の遊びだよ。心のストレッチ、妄想のダイエット』

「ギクッ。そうやなぁ。１億か２億……お金のこと気にせんと、のんびり暮らそか」

『一般に、住むとこ着るもの確保、旨いもん食べ、のんびり旅行でも……かね』

「趣味ある人は没頭するやろ」
『意識の世界で済ませよう！』

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億おくり人びとになれたら──

私は、そんな想像世界で遊んだことが何度もあるのです。およそ自分には縁がない、そう明★らめたからかもしれません。

すると、想像世界シミュレーションですっかり満ち足りた気分に浸って、なぜか虚さびしくなりました。

この世に生まれ、経験してないのに、味わい尽くしたような心持ちが致します。

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「きっと過去世かこせで、沢山ぎょーさんやっとる」
『金持ちも貧乏人も両方ね』
「根源へ戻るため、済ませるんや」
『あ。そっか。この物価高インフレ』

「値段が高たこうなると、自分にとって、本当に必要な物もんしか買えんわ」

『お金ないと、何が一番大切かって、真剣に向き合わなくちゃだもんね』

「究極は生命いのちや」
『肉体は滅びるよ』
「永遠の霊魂いのちな」
『それならあるけどさ』

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私は死後の世界があると信じます。証明は、できません。必要ないのです。

これまで何度も生まれ変わって、そしてこれから何度も生まれ変わる──

そのようなあり方★★★を選びました。

選んだのですから、何か事ある度たび、自分自身に確認致します。永遠の命があると。

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「ほな、何があっても泰然自若どっしりや」
『いやいや～とんでもないよ』
「人間的な部分はまだあるんやね」
『外の自分はまるで頼りないさ』

「けど、中真ほんとうの自分はブレんか」
『それはもう、完全完璧絶対じゆうじざい』
「両方あってええんやな」
『海底から、嵐の波を見る感じ』

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これまでの人生は、実に色々なことが起こりました。心は正に荒れ狂う波頭です。

ところが、今となれば、何もかも霧の彼方に漂うばかりなのです。

同じように、これから何が起こっても、死後の私はガラス一枚外の世界を見る感じ──

そんな気が致します。

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『イラストありがとね～気に入った』
「ほなよかったわ。ええ写真あってな」
『仲良きことは美しきかな』
「たしか武者小路さんやったか」

『…………ググってますあ。コレか。さすが～』
「色紙に書くとき、好んで使つこうた言葉や」
『お金より大切なことかもしれないね』
「支えられとるけどな、お金に」

『誰と仲良くするかって、まず自分自身だと思うのよ。他人より先にね』

「せやけど、その自分自身いうんが曲者くせもんや。既成概念おもいこみの自分やったりする」

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自分優先ファーストで、とおっしゃる方も多い現代ですが、自分とは何者か……

本当の自分、ウソの自分、そういった見分けはどこまで理解できているか。

深い理解なく、言葉だけ勧めるならば、無責任な態度かと思えてしまいます。

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『所謂いわば、二重帳簿って思うの 』
「なんやそれ……思い出したわ」
『揺さん、もしかしてつけてた』
「そう言われたんや、小学生の頃」

『オレ、三千人教えたけど、二重帳簿つける小学生って、さすがにいないわ』

「父がな、金額上げて欲しかったら、小遣い帳つけて春闘しゅんとうやれ言うたんや」

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何がいくら必要で、次はこれ位上げて、根拠を示さなければならなかったとか。

なかなかしっかりの教育しつけです。

その中に貯金の項目があり、これは何と訊かれ、揺さんは貯金箱の金額を記録した別ノートも提出なさいました。

その時、お父さまから言われたそうです。

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『あはは～それで二重帳簿か』
「何のことやわからんかったわ」
『オレの言いたいことに近いよ』
「……ははぁ、理解の貯金やな」

『さすが揺さん、ご明察！』
「この世でお金と格闘しながら」
『意識の世界で理解の貯金さ』
「それで二重帳簿か」

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成功者と呼ばれ巨万の富に恵まれても、理解が乏しいなら来世は虚しい生活でしょう。

一方、貧しい生活でも理解の貯金が豊かならば、次へ生まれ変わる時は自由自在です。

人生は決まっている
変えられない

でも、理解の世界は変えられる。無限の貯金が可能……私はそう理解しております。

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お読み頂き、ありがとうございます！

次回の私物語が４月３０日午後３時です。
創作談話は次回から木曜日にします。
５月４日のお昼です☆

ではまた💚