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何者ですか、私たち

「わたしら、どこから来たんや」
『揺さんそこだよ、大事なの』
「だからどこやねん!」
『いや、だからそこがさぁ』

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こんにちは。フジミドリです。

昨日の私物語は、霊魂たましい故郷ふるさとを描きました。故郷の視点から何が見えるのか──

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「フジさん、シーズン2は文体を変えたんやけど、そろそろ慣れてきたやろか」

『どうかな。【千日の瑠璃】から、無生物主語の一人称視点だけ借りて、オマージュ名乗るのも気が引けちゃう感じだよ』

「あっはっは。オマージュで謙遜かよ。まぁ面白おもろい試みやとは思うで」

『丸山さんのお陰さ。よく考えつくね。傑作ブラボーだよ。たぶん翻訳されないから、世界は知らないまま。勿体もったいないことだ』

「確かに完成度が高いな」
『日本語の極致だよ』

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私がこれまで書写した小説は、2作だけでございます。その一つが、丸山さんのデビュー作【夏の流れ】なのでした。

経緯いきさつは思い出せません。

ただあの衝撃わお!は、30年を経た今でも鮮やかに蘇って参ります。天才って本当にいるのだな。しみじみそう感じたものです。

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『いやもうホント完璧なんだわ。描写と構成と台詞セリフ人物キャラの性格づけも。見事だよ。写しながら溜息ほぉ~出たもの。こりゃかなわねえ!』

「フジさん、落ちつきなはれ」
『初めて書いた小説がこの完成度!』
「23歳で芥川賞の最年少やったな」
『他の小説、読まずにコレ。御手本きょうかしょだね』

「せやけど【千日の瑠璃】は独創的や」
『デビューであれ書いたら、そうなるよ』
「なんやピカソを思い出すで」
『あ。似てるかもしんない』

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私自身は、小説家に憧れを抱き、ハウツー物などもけっこう読みました。プロ作家の添削指導を受けたことさえあるのです。

そして今や、オリジナリティあふれる小説家になる夢は、すっかり消え去っております。

このような私が書き続けるためには、【千日の瑠璃】など御手本元ネタが必要です。今でも、少しずつ読み返しております。

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「わたしはどうやろな。ラノベやコミックが好きで、読んどるうちにスッと浮かぶんよ。キャラと場面が。そん中入って観るんや」

『オレは、道術で学んだ経験が土台きほんになってるね。形式かたちは意図的な模倣リスペクトだよ』

「今回のイラストもな。描いたはええけど、なんか足らへんの。木の陰入れたらどうにか収まったわ。ギリギリですまんな」

『とーんでもない。オレも、なんか足りねえって迷ったの。イラスト観て、ココアの法則と呼吸を繋ぐアイデアが浮かんだよ』

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模倣か創造か。
緻密な論理かたちと直観的な構成ながれ

創作過程を顧みれば、自分への理解が深まるのではないか。そう感じております。

私は、自分自身が何者Who am I?なのか、理解を深めるために生きているのです。

それは、学問研究のごとく、新しい知識を積み重ねる道ではございません。

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「今回は霊魂たましい故郷ふるさとやった。眠りの間に行けるんや。うん。確かにあったらええと思う。このせわしない現実の避難所オアシスやね」

『オレはホントに、そういう場所じげんがあるって感じるわけよ。だから、この感覚をどれだけ深められるかが生きるテーマなのさ』

「本当にあるかどうか、誰にもわかれへん。証明しようがない。せやけど、死んだらハイさようなら言うんは寂しいかもな」

『無批判に信じてるんじゃないのさ。ホントにあるのかって、いつも中真ちゅうしんたずねるくらいだからね。それで心を澄ませると──』

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いつも考えるのです。
現実げんじつとは何か。

昨日のことさえ、薄っすらとしか思い出せません。それどころか、つい先程さっきの出来事だって、次々と消えてしまう世界です。

これのどこが現実リアルなのか──

むしろ、空想もうそうしつつ心地よく過ごせる時が、私には現実ほんものと感じられたりするのです。

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「わたしの好きな異世界ファンタジーによくある設定や。スキル発動したら、秘密の部屋とか箱庭とかへ行けるんよ」

『あるある。いいね~あれ。自分が望む世界を創れるんだからさ。憧れちゃうよ』

「需要あるからウケるんやろな」
『息苦しい世の中だもんね』
「やってられへんよ」
『現実逃避って批判もあるけどさ』

「それ言うたら、なんでもや」
『たーしかに確かに』
「音楽やらスポーツやらゲームやら」
『みんなで逃げれば怖くない!』

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次回の私物語、自分が何者であるか、そちらの視点から描く想像アイデアひらめきました。

人気のない問いかもしれません。

今日の仕事、目前に横たわる諸々で手一杯。あるいは娯楽、雑談、心配事に没頭して。

それもまた人生在り方ですが。

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10月2日午後3時の私物語
こちらは翌3日午後6時。
お会いできれば嬉しく思います。


ではまた💚


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