音の背後に何が漂う
「今回は音が主役やった」
『初め騒音だったんだよね』
「読ませてもろた時、初めと終わりで軸がブレとるな、そう思たんや。最後、音が主役でええ感じの締めなんやのに」
『言われて腑に落ちた。気づけなかったよ。騒音と音の視点が入れ変わっちゃった』
「偉そうに勝手なこと言ってすまんな」
『とんでもない。お陰で軸が通った』
「にしても、うまいこと直せたで」
『あはは~いいヒントもらえたからさ』
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こんにちは!
フジミドリです☆
今回の私物語は音が主人公でした。
改めて不思議に感じます。この世は音が溢れているのです。音って何だろう……
ではいつものように、イラストの朔川瑶さんと創作談話スタートです。
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「フジさん、音が気になる人や」
『昔っからダメね。神経質で』
「まあ、わたしも平気やないけど」
『なんか気になっちゃうんだよ』
「きっと音だけやあれへんで」
『あ。音の背後に人の想念がある』
「感じ取るからやろな、それも」
『……ああ。たーしかに確かに』
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揺さんのご指摘で気づきました。
なるほどそうか。音で苛立ったのではなく、その背後を流れている、発した方の持つ想念に反応していた──
気づいてみれば、理解は広がります。
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『オレ、雷鳴が好きなのよ』
「は。マジ。怖ないん?」
『こう、ハラの底に響いてね』
「ワクワクしてくる感じか」
『純粋な恐怖に慄く自分もいるけど、厳粛な畏れで身が引き締まる自分もあってね』
「遠雷やったらわかるけど……そうやな。言われてみれば、子供の頃は台風ん時、家ん中おって豪雨見ながらドキドキしたりとか」
『あるある~自然の音って気にならないんだよな。むしろうっとりするというか。大きさの問題じゃないんだよね』
「けど、雷の音が間近でドーンゴロゴロ響いたら、そら恐怖やで。純粋に怖なるわ。やっぱフジさんちょっと……」
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道術の師匠から、雷は神が鳴る、神なる大自然の警告であるとお聞きしております。
腑に落ちました。
自分も含め、地球人類全ての営みが正されている。そのように感じたのです。
偉大なるものを前に平伏す感じでしょうか。
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「死後の世界は、霊魂の周波数によって棲み分けられる、そう書いとったな」
『そうだね。この世にあっては、仙骨から発せられている周波数なんだけどさ』
「何と言うか、差別的な感じ受ける。周波数が高けりゃ上かなんて思ってまう」
『なるほど。この世は平等が良くて、差別はダメって風潮あるからね……区別と言えばいいかな。厳密に分かれるのは仕方ないよ』
「そうかぁ。高い低い言うても、どっちが優れてるかではないもんな。ただ厳密に分かれることだけは確かなんや」
『この世と逆なんだね。歴史上の人物とか、この世で成功者とか、むしろ周波数は低くなっちゃう。現実重視だからさ』
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現実世界を重視するのか、それとも霊的世界が中真なのか、自由選択になります。
同じ周波数だから気が合うのです。
一緒にいて気にならない、とても心地よくなれたり致します。
ならば、どうして現実世界は、周波数の違う方が混在しているのでしょうか。
不思議な仕組みでございます。
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『騒音の発生源になっている人が、気づいてなかったりするわけ。周囲を不快にさせて、想念を浴びちゃってることにね』
「なるほど。人の行動見て我が理解直せ。苛立つだけやのうて、あれは自分の姿、そう思えたらええんか」
『オレが見るものを聞くことは、霊魂が映し出す過去世の自分であり、来世でやったかもしれない自分であり……』
「なかなか難しいけど、そう悟れたら楽になりそうや。意識の世界で済ませてしまえるんやから、省エネいうんやろか」
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肉体の私がどれほど苛立っても、霊魂はまるで傷つかない。
このように理解して私は救われました。心地よく生きられるようになったのです。
苛立ちを抑える必要がない。
あるがままそのままであれば、霊魂は深く理解して、次の人生に生かしてくれるのです。
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『イラスト愉快だね』
「元ネタがウケるんよ」
『アレンジで生かされたな』
「ありがたいお言葉やで」
『今回は、書いてると深刻になりそうな雰囲気があったけど、イラストを見る度に、つい笑っちゃって』
「騒音に悩まされとった頃の記憶、そん時の想念までが再現されとったかもしれへんな。イラストで浄化されたら嬉しいわ」
『AIがイラストも描く時代だもん』
「わたしはずっとアナログや」
『却って希少価値になるかもよ』
「アラ、ソレハウレシイコトダワ」
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お読み頂き、ありがとうございます!
こちら残り4回です。仕事の都合でお休みに入ります。
次回の私物語5月21日午後3時。創作談話は25日木曜のお昼となります。
是非いらして下さい☆