時間芸術な物語
プレゼンから雑談まで、情報発信に物語を取り込めば、より効果的に伝わります。
今回の物語講座は描写についてです。
描写と説明は違う
この二つがどのように違っているかは、入試でも必要な基礎知識となるのです。
塾講師である私が普段、生徒に理解させていく様子を対話形式でお伝え致しましょう。
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『ムカつく。これってどっちだろう』
「うーん。どうかな。説明ですね」
『お。さっすが。じゃあ描写したら』
「えっとぉ。ニラミつけるとか」
『いいねえ。なら密度を上げよう』
「描写に密度ってあるんですか」
『睨むを使わないで表現するのさ』
「え。ど、どういうこと(゜o゜;)」
睨むは使わず、眉間にシワが寄ってとか目を細めると書けば、描写の密度は上がります。
そうなれば、読み手や聞き手の頭では、より鮮明な映像が浮かぶことでしょう。
(描写の密度という考えは私の我流です)
💡 💡 💡
『だからいつもさ、ムカついた時には自分がどんな状態かを観察しておくんだよ』
「自分を描写するんですか」
『顔や体はどう反応するだろう』
「考えたこともありませんね」
『他人を観察するのもいいかな』
自他の反応を観察なさると良い材料が得られます。極意としては言葉を使わず感じることでしょうか。これが意外と難しい。
「考えるな感じろですね」
『え。そんなの知ってんだ!』
🚀 🚀 🚀
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この映画を劇場公開で観たのは、中学を卒業する直前でした。懐かしいなぁ。
マネして新聞紙を丸めたヌンチャクなど振り回して、後頭部に当てたものです😱
今時の生徒が、ブルース・リーを知っていたりすると妙に嬉しくなったり致します。
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『こうやって時間を作るわけよ』
「は。時間って作れるんですか?」
『起きた時のこと思い出してごらん』
「え。うーん。ボーっとしてて」
『やっと起き上がったのに目が開かない。肩の力は抜けてガクッと前屈みになった。それからまた後ろへ倒れてしまう』
「先生、見てたんですか(゜o゜;)」
『ね。時間の流れが出てくるでしょ』
「ボーっとしてだと一瞬で終わる」
『物語は時間を操る芸術なのさ』
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順序立てて並べる。論理的な段階を踏んで書く。原因と結果の経緯で語る。
こうした作業によって、時間が作り出されていくのではないか。物語は時間芸術だ──
こう思うわけです。
対する絵画や写真は現象を一瞬に留めます。時間の消失。封じ込められた永遠なのです。
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