1+1=∞!
「今回は1+1が幾つかいう話やった」
『2だけじゃないよ。0も1も3もある』
「エジソンの逸話であったんやない?」
『ああ。泥団子二つ重ねたらってやつね』
「まぁ数学やったら2が当たり前やけど」
『厳密に言うとなかなか難いんだよ』
「41いうのは、子供の頃に聞いたわ」
『あはは~オレは田んぼを思い出したね』
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
新シリーズは【癒や詩絵物語】です。
今回は【当たり前を疑う】でした。
素朴な疑問が浮かんだのです。
(1+1=2ってホント?)
道術家である私は、まず中真の仙骨を意識します。頭脳とは別の回路を使うのです。
スッと浮かぶ観覚がございます。
この観覚から物語と詩を創り、朔川揺さんの描いて下さる柴絵に添えました。
♡♡♡
「フジさん、わたし今度もまたダメ出しやらかして、えらいすまんかったな」
『全然無茶苦茶、超オッケーっす!』
「まぁ、うまいこと直してくれはったから、かえってスッキリしたくらいやけど」
『オレもスッキリしたよ。業を祓って生まれ変わるというか。1+1=∞だね』
♡♡♡
いつものように、読んで頂いた感想です。
今回は、物語の冒頭一文で違和感が浮かんだとのこと。私には厳しいお言葉でした。
けっこう気に入っていたのです。
さぁ、ここでどう反応するか。私の器というか霊魂の錬成度が試されました。
頭脳は思考を積み上げています。感情が揺れ動き暴走寸前です。やれやれ──
♡♡♡
「正直に伝えてキレられた経験あるわ」
『わかるわかる。耐えられないんだよね』
「感想を聞かれたから伝えたんやけど」
『あはは~褒めて欲しいんじゃないの?』
「せやったら、言うてくれたらええのに」
『プライドが許さないんだろうね、きっと』
「フジさん、直してくれはるからなぁ」
『うん。オレとしては謂わば試練なんだよ』
♡♡♡
まさに1+1を実演したのです。
では、私がどのように切り抜けたのか。
ちょっとした日常の一コマですが、創作過程としてお伝え致しましょう。
まず、中真の仙骨を意識しました。
頭脳に浮かぶ思考や心乱す感情はそのままにします。大空を流れてゆく雲と同じ自然現象ですから止められません。
私が思考や感情に振り回されるなら言い合いになるでしょう。読んで頂いたというのに。
かといって抑えつけるなら、無意識層に蓄積されて、いつかどこかで爆発します。
ストレスとなって、心身の不具合に顕われるかもしれません。病は気から──
♡♡♡
『だから、思考を捨てろとか感情は統制してとか、あれこれ言う人が結構いるけど」
「捨てようとしたら、よけい絡みついてくる気がするんや。わたし統制でけへんし」
『そうなんだよ。仕組みを理解してない人が言うから、真に受けた人は混乱するわけ』
「生兵法は大怪我の基や。けどな、こないな言い合い、あっちでもこっちでもあるで」
『思考も感情も、そのまま放ったらかしたらいいのさ。中真の仙骨を意識してね』
♡♡♡
そのままでよい──
この言葉は何を意味するのでしょう?
全てを受け入れるという覚悟です。
気に入らない結果で、誰かのせいとしか考えられなくても、宇宙の法則が働いています。
思考や感情で振り回されるならば、法則に対して逆らう形となるのです。
♡♡♡
『直せないって思い込みに気づけたんだ』
「はぁなるほど。でけへん思うとったんや」
『だから、思考や感情が起動したわけよ』
「保身やろか。自分を護ろうというか」
『うまく書けたと有頂天になってもいたね』
「そこへ、わたしが水を差したんや」
『お蔭で驕り高ぶる自分を手放せたのさ』
「古い自分がお祓いできたんやな」
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私の対応いかんで、1+1が1にも2にも3にも、あるいは0もありえました。
思考と感情は、肉体人間というVR装置に備わったこの世限りの機能に過ぎません。
フジミドリというキャラを演じるための道具なのです。死ねば消えてしまいます。
ただ不自由を味わうだけでよいのです。
一方、中真観覚は霊魂と通じています。死後の世界でも使える優れた機能です。
♡♡♡
『イラストありがと。柴絵なんて名前つけちゃったよ。今回も助けられたね。ひゃっはーって書き文字で元気が出たし』
「ほなよかったわ。なんやテレるで」
『こうしてnoteに書いてるから、絵も描いてもらえて、お読み下さる方までいらしてさ』
「イラストに感想もろて嬉しいことや。まぁフジさん言うところの決まっとるんやけど」
『袖すり合うも他生の縁。皆さんとは前世で御縁があったよ。実に愉快だね』
♡♡♡
お読み頂きありがとうございます!
次のフジミドリは6月2日午前10時です。こちら西遊記が6日の朝9時となります。
是非いらして下さい☆