木から学ぶ人のあり方
「ぷふ。ちょっとフジさん、これ……」
『え。揺さん、そんなウケるとこが?』
初稿を読んで頂いた時のことです。見れば、なるほど笑える誤字でした。
──悟りは却下にあり──
「却下されたらあかんやないの!」
『たーしかに確かに。スビバセン』
「フジさんにしては珍しなぁ」
『悔しいから、脚下にルビ振るか』
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
今回の私物語は木の視点で書きました。
実はゼロからのスタートだったのです。
ここまでは、事前に構想した内容を推敲で深めていますが、今回は纏まりません。
どうしたものか……
ではいつものように、イラストの朔川揺さんと創作談話のスタートです。
♡♡♡
「二人で公園を散歩してる時やったな」
『そう。木を主人公にって閃いたの』
「他の回は、前から考えとったんやろ」
『うん。アウトラインは出来てたよ』
「わたしからすると、そこらが用意周到ゆうか、フジさんらしいスタイルなんよ」
『揺さんが小説を書く時って、オレとは真逆で、ホント一発勝負だもん』
「そうやな。こんな物語がええいうイメージはあるんやけど、書き始めたらお任せや」
『オレはその方式だと不安なんだよ。だから今回は、出たとこ勝負で怖かった』
♡♡♡
書き進めていくうち、人物が自ら動き出し、物語は小気味よく展開していく──
羨ましいと思います。
けれども、そのような書き方だと続けられません。何度か挫折したものです。
そこであれこれと工夫して、ようやく私なりのスタイルが見出せました。
♡♡♡
「まぁ、書けてよかったやん」
『次からはGPTを使うかね』
「小説もGPT頼みになるんかな」
『既にそうなってるかもよ』
「ついていけへんで。せやったら、一般的な知見いうか、調べて書く記事やったら、程度の差はともかくGPT絡みが標準か」
『人間の情報量じゃ敵わないもん。もし使わなかったとしても、使ってるよねって前提で読まれちゃうだろうな』
「ほな、エッセイとか、個人的な秘密をどれだけ織り込めるかが、分かれ目になる?」
『あはは~個人的な秘密だって、写真や動画や音声入力からGPTが纏めてくれるさ』
♡♡♡
今は、生成AIの躍進に見出す希望と、脅威を感じる不安が相半ばする時期でしょうか。
私はといえば、臆せず使いこなしていくなら大丈夫という立ち位置にございます。
より速く遠くへ快適に移動するため、地球人は乗り物を創造しました。同じ変化です。
今や、生成AIが為しうる役割から、解放されようとしている人類です。
私は使うか、わかりませんが……
♡♡♡
「木は土から波動を受ける、書いとった」
『成り切ったら、そう感じられたのさ』
「フジさんが言うてきた中真感覚か」
『そうだね。スッと浮かんできたよ』
「特別な修行とかいらんかったな。誰でも使おとるけど、気づいてへんのや」
『人体中央にある仙骨を意識するだけで感知できる波動。だから中真感覚。わかりやすいって思うけど、GPTにはまだムリだろな』
♡♡♡
中真感覚はどなたでも発露されます。
背骨の最下端にある、仙骨を意識するだけです。他には何も要りません。
私たちは、宇宙に流れる生命の波動を仙骨で受け取って生きている……道術家である私は、そのように理解しております。
そしてまた、宇宙の生命波動は、動植物にも遍く流れているのです。
♡♡♡
『木って動けないじゃん。受動的っていうかさ。雨風に晒されるだけでしょ』
「せやけど不自由とも言い切れんな。動けるわたしらの方が、自由でなかったりする」
『たーしかに確かに。あれこれと画策して、かえって混乱してるかもしれないね』
「自然や宇宙の流れにお任せしとった方が、よっぽどラクでうまくいったりするで」
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生かされている……お読みになって、そう理解なさった読者さまもいらっしゃいます。
嬉しいことです。
自分が地球であると時差は消える──
これも、気づいてみれば自然な理解ですが、今の私にとって新鮮な驚きでした。
そうか。時差がない……
ブラジルやアメリカにお住まいで、長年お読み下さる方もいらっしゃいます。
DMやコメントのご感想から、書き続ける力を頂いて参りました。
このような交流があって、気づく切っ掛けとなった、そう感じております。
大切なご縁です。
♡♡♡
『イラストありがと。評判よかったよ』
「嬉しいな。面白い写真あったから」
『特に書き文字のみっちりが好評でね』
「あっはっは。そら、また愉快やな」
『話の流れから、木や花のイラストじゃないかって、予想した方もいらしてさ』
「そうやね~読ませてもろて、ええ話や思うたけど、今回はイヌネコになったよ」
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揺さんが描いて下さるイラストについては、私からの注文など特にございません。
思うがまま自由にとお伝え致しました。
もっとも、意識の世界では繋がっておりますので、きっと良い影響あるはず……そのようなあり方で書いているのです。
次回は、どんなイラストでしょう☆
♡♡♡
お読み頂きありがとうございます!
シーズン3も残り3回となりました。
次回の私物語は5月28日午後3時です。
こちら創作談話が6月1日木曜お昼。
是非いらして下さい☆