真の健康はどこにある
「改めて健康は大切やな」
『いやホント、それが一番だよ』
「この夏、つくづくしみじみ感じたで」
『たーしかに確かに。ヒドい目にあったね』
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こんにちは!
フジミドリです☆
三か月のご無沙汰でございます。お達者で、いらっしゃいましたか。
フジミドリに連載の私物語について、イラストの朔川揺さんと創作談話お届けです。
9・17に復帰できました。
私は現役塾講師です。夏期は講習会がございます。稼ぎ時なのです。ところが──
風邪を拗らせてしまいます。8月のほぼ一カ月に渡り不調が続きました。
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「それにしても、二人して罹るとはな」
『スビバセン。オレが移しちゃった』
「まあ、何事にも偶然はないんやけど」
『心身の大掃除って感じだったよ』
「熱が出ると朦朧とするわ。咳は止まらんしで。寝苦しくて眠れへん。何日か絶食状態やったからなぁ。その割には体重減らんわ」
『オレは、熱なんて何十年も出たことないのにさ。無理して買い物へ行ったりして、熱中症もあったと思う』
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今こうして振り返れば、当時の苦しさや辛さはうっすらとしか浮かんで参りません。
私たちの状況を克明に描写しようかとも考えました。それほど酷い状態だったのです。
ただ一つお伝えしたいのが、二人して何度か死んだのではという理解でした。
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「あっはっは。生きとるやないか。けどな、それくらいキツかったいうわけやで」
『いやマジ、あ、オレ死んだわ……何回かあってさ。痙攣とか起こしちゃったもん』
「そういや家の近所に病院あるからな。毎日救急車がピーポーピーポーやっとったわ」
『一歩違えば、今頃は黒枠写真だぜ。これってやっぱ引き寄せてるよな』
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今回からフジミドリで連載を始めた【午後3時の私物語・シーズン4】は幽界見聞録。
幽界といえば死後の世界。
眠りであの世を体感し、こちらの世界へ物語化できたら面白いのでは──
そんな試みを構想しておりました。
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「死後の世界、引き寄せたんやろか」
『うん。近いものがあると思うよ』
「何か始める前のお試しかしれへん」
『あー確かに。言えてるかも』
「よくあるやん。何か始めよ思たら、途端に周囲から反対されるとか、なんや揉め事が起こってもうて、身動きとれへんなるとか」
『道術では、守護の神霊から試されるって捉え方だけどさ。ホントにお前やるのか、覚悟を問われるっていうか』
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甘く考えていたのです。眠りの間に誰もが還る場所。大仰に構える必要もなかろう……
しかし
オレには幽界見聞録なんてムリだった。とんでもないことだ。身のほど知らずもいいところ。こんな試みさっさとやめちまおう。
そんな思いが何度も浮かびました。
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「喉元過ぎれば熱さ忘れる、やな」
『あはは~スビバセン。おっしゃる通り』
「ホンマに立ち直りの早い人やねぇ」
『所詮この人生、消えていく映像なのさ』
「お。居直りはったでこの人」
『だって、本当のオレは大丈夫だからね』
「ああ。神の分け御霊いうのはええな」
『オレの本体は、いつも完全健康なのさ』
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第一回の結論は……
私たち一人ひとり神の分け御霊である。そのような理解に至りました。
神とは何か──
大自然の法則そのものです。人間的な感情や論理的思考など超えてしまった領域。
ただある
存在するだけです
一神教のGODとは根本が違うあり方なのだ。幽界で、その理解を得て参りました。
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「本当の自分はいつも健康、つまり神そのもの。フジさん、幽界で学んだんやね」
『熱が出て朦朧として咳が止まらず苦しんでも、本当のオレは健やかなんだよ』
「それは救いになるかしれへん」
『こっちがどんなでも気は楽だよ』
「そういや、前に読ませてもろたんと、ちょい違っとったな。また直したん?」
『それがさ~あの朝、下書きを移そうとして操作ミスで、全部消しちゃったのよ』
「は……そら悲惨やな。わたしやったら落ち込んでもうて、ゴロゴロ転がっとるわ」
『血の気が引いたもん。でも、大丈夫だから書きなさい、そういう声がしたのさ』
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練り上げた下書きが一瞬で消える。振り返れば、啓示的な出来事に感じられます。死後へ携えるものは何もないのだ──
私たちの本体は幽界にあります。こちらが仮の居場所。そろそろ思い出す頃合い。
年齢は関係ございません。どなたにも必ず訪れる運命。いつ何時でも不思議ないのです。
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『幽界で若返るとしたら何歳ぐらいかしらってコメントが多かったんだよ』
「ほお。わたしは三十代が暗黒時代やったからな~その前か後ろやね」
『背後にリクエスト出せばいいんだよ。自分の守護霊なんだからさ。交流しないと!』
「わたしはイラスト描いとる時、リンクしとるな。柴犬動画はそのちょい手前の感覚や」
『イラストありがとね~あれでラストの雰囲気が決まったんだ。書き文字も好評だよ』
「嬉しいわぁ。そういやフジさん、シーズン4は丸山さんのオマージュやないの?」
『うん。啓示があってさ。40年前に傾倒したこの作品が浮かんできたのよ』
「あら。望都さんやないの。画力が違うな。わたし語りたいわ。ほな、次からやね」
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お読み頂きありがとうございます!
次回の私物語は9・24日の午後3時です。
こちら西遊記の創作談話が28日木曜午前8時と致します。
是非いらして下さい☆