宇宙の果てはどこかな
「わかるんやけど。そうやなぁ」
『やっぱ、難解な文体かね』
「かまへんのよ、それは。塾講師の台詞が、うまいこと噛み砕いとるから」
『おお~揺さん、嬉しいお言葉だよ』
「せやけどな、例えばここがちょっと……」
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こんにちは!
フジミドリです☆
今回の私物語は宇宙視点でした。
広大無辺の宇宙に成り切れば、日常で得られぬ理解が浮かんで参ります。
さらに、新たな視点を思いつくと、奇妙な古典調の文体が流れてきたのです。
ではいつものように、イラストの朔川揺さんと創作談話を始めましょう。
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『ありがとね。アドバイス貰って直したら、けっこう満足できる形になったよ』
「ほな、よかったわ。せやけど、あくまでもわたしの感想やから正解とは限らんで」
『あはは~もちろんさ。オレはGPTに直してもらおうなんて考えないんだ』
「そうやな。これもフジさんが言うように、前世で決めてきたことなんやろか」
『うん。生まれ変わりを受け入れるかどうかで、人生観はガラッと変わるからね』
「あっはっは。さすがのGPTも、そこまではわかれへんやろ。それとも……」
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絶対の正解はない。だから、自由に捉えてよい。これが私の立ち位置でございます。
三十数年、進学塾の講師として受験に携わってきた私です。もしかすると、違和感をお持ちになるかもしれませんね。
受験とは
出題者の意図を見抜く
ゲームに過ぎない
私はそう伝えて参りました。
合格したからといって、絶対の正解を得たのではありません。
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「ところで、奥行が幻想や書いとった。一理あるとは思うけど、実感わかんで」
『そうねぇ。夜空を見上げた時って、オレはべったり平面に見えちゃうんだよ』
「ああ確かに。身近やったら遠近を感じるけど、星の世界ならプラネタリウムやで」
『新生児の世界観に遠近はないからね。奥行知覚って経験的に積み上げていくものさ』
「鏡の話もか。奥行が反転するから、上下はそのままで左右だけ逆になるんや」
『つまり、この世は自分の潜在意識が形をとって顕われる、そういう理解なんだよ』
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この辺りの理屈をきちんとお伝えするなら、マーカーでホワイトボードへ板書しながらのQ&A形式が、私には合っております。
長年、そのような形式で交流して参りましたので、文字だけでお伝えするのは心許なく感じます。
ですから、事の真偽はしばし保留となさり、もしお伝えするような世界であったら……そう捉えて頂ければと思うのです。
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「奥行は幻想なんや。まるで映画のスクリーンみたく平面とはなぁ。不思議やで」
『鏡を見るように奥行、つまり前後が反転している……裏が表になるわけよ』
「心の底に隠れておるはずの色んなものが、この世界に映し出されとるわけやね」
『善いこと悪いこと、好きなもの嫌いなもの何もかも全て、自分そのものなんだよ』
「自分が映し出しとる」
『仙骨と蝶形骨でね』
「そうは言うてもなぁ」
『あはは~だよね~』
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今回も揺さんのイラストが頼りでした。
宇宙の話ですから、そういった種類の絵柄を予想をなさった方もいらっしゃいます。
いつも通り、初稿は読んで頂きますが、思うままに描いて下さっているのです。
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「まるで関係ない絵や。すまんな」
『とんでもない。ありがたいことだよ』
「散歩しとって目についた花なんや」
『絵が心にあって、直していたからさ』
「どこでどう繋がっておるんやら」
『そうねぇ。どうなんだろう』
「うん。きっと前世のお約束や」
『あはは~たーしかに確かに』
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お読み頂きありがとうございます!
シーズン3も残り2回となりました。
次回私物語6月4日午後3時、こちら西遊記8日木曜お昼に公開です。
是非いらして下さい☆