自我と一体感あります
「お疲れさんやったな、ほんまに」
『揺さん、イラストありがとね』
「わたしはスキに描かせてもろたよ」
『それがいいのさ。感謝感激雨霰』
「わはは。雨霰までくるんかい」
『スビバセン。あられもない』
「大丈夫かいな。お寒いギャグや」
『あはは~あはは~あはは~』
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
昨日の私物語はシーズン2の最終話。自我に成りきって描きました。
自我を消そうと足掻くのもまた自我である。書きながら、そう気づいた私なのです。
自我に浸り切った状態から、自我を見つめ直し、そして最後は融合していく──
〈自分とは何者か〉
この問いへ答えるため、ゼロになって深奥を探し続け、ようやく見つけ出せました。
♡♡♡
「自我というか想念の自分、考えたり感じたり、それがまぁホントの自分と思うとる」
『そう。思考や感情の自分で生きる段階があるよ。そのうち、本当の自分というか、悟りとか解脱とか探し始めるわけさ』
「せやけど、それも自我なんや」
『あはは~オレも騙されたよ』
「一体感を取ったらええんやな」
『いつも通り。このままでいいの』
♡♡♡
どちらの段階が上か下か、など感じておりません。意識の世界は時系列がないのです。
同時並行に全てがございます。
私たちは何を選ぶのか。それこそが在り方なのだ。そう感じているのです。
♡♡♡
「それにしても、感動的なラストやった思うな。他界されたお母さんが、逢いに来てくれはったんやで。ありがたいことや」
『うん。ミドリの時は、7月に看取ってから2月のバレンタインまで、半年以上かかったもん。今度は10日で来てくれたよ』
「随分、早まっとるやん」
『やっぱ、オレの理解だね』
「なるほど。受け入れるいうか」
『まぁ、決まってるけどさ』
♡♡♡
どちらも夜明け前。時計は見ていないので、正確な時刻がわかりません。
その時はしっかり起きております。夢でないとわかるのです。
とはいえ、今こうして思い返せば、現実感が乏しく曖昧な印象です。
ちょっと寂しく感じます。
♡♡♡
「ミドリさんは、たしか虹色の妖精さんやったな。キラキラ光っとったんやろ」
『そう。バレンタインにチョコ贈れなかった代わりよって、声が聞こえたんだ』
「お母さん、輝く白い球体やった」
『うん。スーッと。彗星みたい』
「きっと想念の雲が晴れたんやな」
『ああ。そうだと嬉しいねえ』
♡♡♡
書きながら、あるいは少し置いて読み返しつつ、涙が溢れ出る……
これは、私自身を癒すために書く物語です。
それなら、秘かに書いてこっそり泣けばよいではないか、そうも思います。
けれど、何か違うのです。
♡♡♡
「それはやっぱり、読んでくれはる皆さんのお陰やないの。フジさん、よう言うけど、意識の世界は時空を超えるんやろ」
『……そういうことか』
「共感やら笑いやら、慰めやら励ましやら。そういう波動で支えられとる思うな」
『うん。ありがたいね』
☆☆☆
皆さまとの出会い
偶然にしては出来過ぎ
いつもそう感じております。
10年ほど前、別サイトで綴っておりました小説に、イラストを描いて下さった揺さん。
初めて親しくDMをやり取りした後に、ふと気づけばミドリの誕生日でした。
─あたしが連れてきたのよ─
誇らしげな声が聞こえたのです。
♡♡♡
「フジさん、面白いこと言うとったな。守護の神霊を信じるから自立できるんや」
『そうなの。外にいる誰かを信じたら、裏切られないかって不安になるじゃん』
「はぁ、期待を裏切られてばっかやと、今更誰も信じられんようになるわ」
『たーしかに確かに。だから、無条件で完璧に頼れる存在なんてあり得ないと思う』
♡♡♡
私たちは幼い頃に、親か近くの大人を頼りました。そうでないと生存できません。
その延長線上に在るのです。
つい誰かを頼る。何かに依存する。その習慣が抜けません。自立できないのです。
♡♡♡
「誰かいうたら人生の師匠か、親友や恋人や伴侶や。推しいうのもある。後はペットか」
『あはは~ペットは裏切らない。師匠って、歴史上の人物とか憧れの人なんかもね』
「何かいうんは、財産や仕事や資格や情報。音楽に読書。最近はゲームもあるか」
『そう。でも、守護霊ほど頼りにならない。死後の世界をご存知だからさ』
♡♡♡
神霊の存在は証明できません。
今ここで、仙骨を意識なさるだけです。その瞬間、どなたもご自身の守護神霊に通じていらっしゃる。そうお伝えして参りました。
特別な方法はございません。
お金も掛からず、長期に渡る指導や、段階を踏んだ手続きも必要ないのです。
今ここから──
♡♡♡
「受験シーズンやな」
『たーしかに確か』
「もう慣れとるんやろ」
『30年やったからねえ』
「次はいつ戻る予定なん?」
『3月19日大安の午後3時』
「ハッキリしとるんやな」
『決めた方がラクなんだよ』
「そういう考えもあるんや」
『中真に訊いたよ。もちろん』
「もしもの場合、考えへんの?」
『うん。決まってるからね』
「私物語が続くんやろか。シーズン3とか。【千日の瑠璃】から、ちょい離れたフジさん色が出てきた思うんやけど」
『揺さんの助言で文体変えてから、しっくりきてるの。これを足場に変幻自在というか、チャレンジできそうな予感あるよ』
♡♡♡
もちろん、いつどうなるか予測できません。何が起こっても不思議はないのです。
とはいえ、取り敢えず決めました。
決めることによって、全細胞が動き出す感じです。おそらく、私に纏わる全てのことが、そのように進み始めましょう。
私の意志であるように思えますが、もちろんこれは、決まっていたことです。
お逢いできます日を楽しみに──
♡♡♡
お読み頂きありがとうございます!
シーズン2の完結です☆
次回フジミドリの私物語は、3月19日午後3時でございます。こちら西遊記の創作談話が翌20日午後6時の予定です。