思い出の笑顔です
「母さん、ありがとう……ええな」
『オレはホント、恵まれてるよ』
「昔から、毒親いうんもあるから」
『それでも敢えて言いたいのさ』
「すべての母に言う。子を宿すだけで成し遂げた──そうやね。わたしはこの世で、何も成し遂げてへんいうのあったな」
『霊界から見れば、金メダルやノーベル賞も子を宿すことも、まるで違いはないのさ』
「全ての子に言う。母に宿れば成し遂げた。まぁ、ほとんどが母から生まれるな」
『そう。宿るだけでいい。産まれて生きて死んでいく。それでもう完璧なる成就さ』
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
昨日の私物語で母を見送りました。よくぞ生き抜いた。わが母ながら天晴。お陰様でそのような心境になれたのです。
全ての母にという言霊は、中真から迸り出る慟哭でした。考えたこともございません。
とはいえ、言葉が湧き出れば、なるほどそうなのかと腑に落ちました。
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「大したこと成し遂げんと価値ない。そう思うとるもんな。いやいや。そんなん滅多におらんて。せやから、騒がれるんや」
『オレも憧れた頃あったよ。いつか見返してやるとか。恥ずかしいね。今じゃもう、すっかり消え去ってよかったぜ』
「まぁ、霊界いうたらどんな所かわかれへんけど、こっちで価値あることが、そのまま通用するとは思えんな」
『おまえ、走ると速いんだってな、ほら走って見せろよとかイジるやついるんだよ。幽界の低い次元、こっちに近い方』
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あはは~本気になさらないように。あくまでもファンタジーとしてお読み下さい。
とはいえ、私にはそう思えてしまいます。中真から得た答えです。私にとって真実。これからの在り方に関わるのです。
常に中真を意識する
ただそれだけで事足れり
道術で霊主体従と申します。この世的な事を疎かにするわけではございませんが、決まっておりますから比重は軽いのです。
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「書くのもそうなんやね」
『うん。理解を深めるため』
「全部ひと繋がりやなぁ」
『楽に生きられるよ』
「ミドリさんお父さんお母さん、それから後は守護の神霊にお任せしとる。フジさん、次の世界でも同じことやるんやろな」
『あはは~そうかもしんないよ。時々、もう逝ってるんじゃねって思うことも……オレって生きてるよね?』
「お前はもう死んどる」
『わお。北斗の拳かよ』
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結局のところ在り方なのです。
今の私は、この在り方が心地よい。
敢えてお勧めは致しませんが、縁ある皆様には、私の在り方をお伝えしておきたい。
この世に在りながら、決まっている人生を済ませつつ、永遠の生命を感じ、生死に関わらず縁ある方々と意識で語らいでいく。
在り難いことでございます──
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「イラスト、今回イマイチなんや」
『え~オレ的には最高だったよ』
「ネットで元ネタ写真見つけてな。これええ思うて描いたんやけど、目線が……」
『あはは~こんなのあるんだ~へぇ。でも、目線のどこがイマイチだったの?』
「下描きん時は、カメラ目線やったの」
『そういやちょっとズレてる?』
「ワンちゃん、どこ見とるんやろ」
『ああ、なんか感じるものある』
「シーズン2は、人でないものが視点のせいやろか、犬猫ばっか浮かぶんよ」
『湿っぽくなりそうだけど、お蔭で朗らかな母さんの笑顔が浮かんで書けたよ』
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シーズン1は、開始直前に父が逝き、背中を押された感覚でした。そして、母を見送ってシーズン2は完結致します。
─あなたしか書けないもの書かなくちゃ─
はい。書かせて頂きました。母の息子は私だけ。私の書く母は、私にしか書けません。
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「お母さん、お喜びやないの」
『ああ、笑い声が聞こえるんだ』
「ええなあ。親孝行やで」
『いろんな親子、あるけどさ』
「読ませてもろて、フジさんの体験、味わえた気する。わたしは、父とうまくいかんまま送ってもうて……母も老人力ついたし」
『それでいいのさ。どんな関係でも何を思っても、霊魂がわかってるよ。霊界ではこっちの善い悪いと基準が違うからね』
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死後の世界がどのようであるかは、ご自分で自由に決めて宜しいのです。
あると思うならあり
ないと思えばない
万人に共通する公式も、誰もが認める証拠もございません。中真に答えがあるのです。
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「いよいよラストやな。確か、私は自我よ、そんな始まり言うとったで」
『揺さん、ありがとう。覚えていてくれたのね。スビバセン。すっかり忘れてた』
「あっはっは。老人力全開や」
『今回も、後で読んだら泣けてさ』
「書いたら、もう忘れるんやね」
『お。これ書いたの、誰だ?』
「ええやん。自分の書いた物語で救われるんやから。最高の癒しやで」
『元々それが動機だからね。プロの書いたの読んでも、そこにはオレがいないのさ』
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正しく個人的な物語です。
にも拘らず読んで下さる方がある。嬉しいご縁です。艶やかな共同空間。私もまた、読ませて頂き体感するのです。
いくら想像を働かせても、一つの身で成せる経験は限られます。かといって、80憶の全てを追体験することもできません。
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「出逢いと別れ。不思議や」
『偶然にしては出来過ぎだよ』
「決まっとるなら楽しまんと」
『だよね~楽しんでいい』
「いつかみんな、思い出や」
『笑顔が浮かぶとよいね』
「今から笑っとかんと」
『あはは~あはは~あはは~』
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お読み頂きありがとうございます!
いよいよシーズン2も最終話。
次回フジミドリ私物語は、12月11日午後3時完結です☆こちら西遊記の創作談話が、翌12日午後6時となります♡