見出し画像

人事は経営資源の一部であることを再確認


経営資源で必要なものとして「人、モノ、カネ、情報」という言葉は多くの人が知るところでしょう。しかし、0-100ではなくバランスが大事ということは多くの経営者が悩み、時には専門家に意見を求めることではないでしょうか。今回は、多くの経営者が自社に当てはめてみて適正なバランスが取れているのかチェックする意味で再度簡単におさらいの意味を込めて解説いたします。


  1. 人(ヒト)

創造力とイノベーション

人間は新しいアイデアを生み出し、イノベーションを推進する力があります。創造的な思考や問題解決能力は、企業が競争に勝ち、成長するために不可欠です。

意思決定とリーダーシップ

経営には適切な意思決定とリーダーシップが必要です。人間の判断力、経験、倫理観は、戦略的な決定を下し、組織を正しい方向に導くために重要です。

コミュニケーションとチームワーク

効果的なコミュニケーションと協力は、プロジェクトの成功、問題解決、お客様との関係構築に不可欠です。人間の協力と相互理解が、組織の一体感と生産性を高めます。

2. 物(モノ)

製品とサービス

企業の中心的な活動は製品やサービスの提供です。これらを生産し、顧客に提供するための原材料、設備、技術などの物的資源が必要です。

インフラと設備

運営のためには、オフィス、工場、ITインフラなどの物的基盤が必要です。これらの設備やインフラは、効率的な業務運営を支えるために重要です。

3. 金(カネ)

資金調達と投資

企業が成長し、拡大するためには資金が必要です。新しいプロジェクトや設備投資、研究開発などのために、適切な資金調達が不可欠です。

運転資金とキャッシュフロー

日々の運営には運転資金が必要です。給与の支払いや原材料の購入、その他の運営費用を賄うためのキャッシュフロー管理は、企業の健全な運営に欠かせません。

4. 情報(ジョウホウ)

市場調査と競争分析

市場の動向や競争相手の状況を把握するための情報は、戦略的な意思決定に重要です。正確な情報に基づく分析は、企業が競争優位を築くための基礎となります。

顧客情報とフィードバック

顧客のニーズや満足度を把握するための情報は、製品やサービスの改善に役立ちます。顧客からのフィードバックを基に、提供する価値を高めることができます。

経営情報と内部データ

経営状況を把握するための財務データ、業績データ、在庫データなどの内部情報は、効率的な運営と適切な意思決定に不可欠です。データ分析を通じて、経営の改善点を見つけ出し、迅速に対応することが可能になります。

結論

「ヒト、モノ、カネ、情報」はそれぞれが互いに補完し合い、企業の成功を支える基盤となります。現在はAIの普及、DX化が進み、これらのウエイトは少しづつバランスが異なっていますが、業界業種、いやもっといえば会社によっても異なります。
これらの資源を効果的に管理し、活用することが、持続可能な成長と競争力の維持に直結します。

裏話

人事の業界でも人事の世界しか知らない方は経営資源の一部というより
例えば「採用しないとダメ」「経営理念がないとダメ」というような強めの押し売りをする方もいらっしゃるようですが、決してそんなことはないです。正しくは、「無いと困ることがあるかも知れません」「人が原因で経営が立ち行かなくなるデッドラインは避けましょう」です。
私がこれを提言する理由は二つあります。

  1. 人事だけでなく経営コンサルで様々な企業の経営者の生の声を聞いたから

  2. 人事コンサルを事業としている私がこれを提言する理由にメリットはないです。しかし、真に会社の売上、利益が上がる「WIN WIN」が築けないものに必要は無いと考えるから。

現在、実は正社員の在り方も様変わりしてきています。
企業にとって物価高騰と相まって、人件費も上がりつつある中、無視できるものでは無いでしょう。しかし、ある形が水面下では広がりを見せています。
詳しくは、また次の投稿で話します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?