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【実物公開】就活生のノートから分かる、企業側の注意点と魅する方法

新卒選考の際、就活生のほとんどがメモを取っています。

いわゆる「就活ノート」をいうもので、説明会や選考に行った時に得た情報、自己分析の結果や質問事項をひとつのノートにまとめているものです。

会社情報や社員とのやりとりをメモしているのはなんとなく想像がつきますが、中には「そんなことまで!?」と企業側が驚くような内容も・・・

今回は実際に使っていた20卒、21卒の方の就活ノートを公開します!
※企業名や個人名、またそれらが特定出来る情報は伏せさせて頂きます。

それをもとに

・就活生と接するときに企業側が気をつけるべきこと
・就活生を惹くための効果的な方法

をご紹介致します。

1. 人事の態度や社内の雰囲気で会社のイメージが決まる

まずはいきなりですが、実物をお見せします。

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面接は第一印象で8割決まる、と言われますがそれは就活生にとっても同じです。特に就活生は、人事や特定の社員からしか会社の情報が得られません。ちょっとした態度や社員同士の雰囲気に対して企業側が思っているより敏感です。

新卒、中途、大手、中小に限らず、数ある会社の中から選び、ご足労頂いているという意識を忘れずに居ましょう。

ちなみに就活ノートの3枚目の写真は参加者の雰囲気について書かれています。「どのような就活生が入りたいと思っているか」も意外と重要ポイントです。言語化するのが難しい部分ですが、その会社の「カラー」がなんとなく見えるからです。

企業側として、似た傾向ばかりの就活生を集めるのは不可能ですが、就活生がこのような視点を持っているということを知って頂ければ幸いです。

2. 男女の働き方は根拠を伝えて正直に

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出産などのライフイベントや、特定の業界に関して男女の差はゼロではありません。就活生は、特に女性は産休や育休についてよくチェックしている方がいます。

就活生にアピールするポイントとして福利厚生面はもちろん重要ですが、「就活生に見せるモデル」も大切です。

例えば男性が多い職場、職種でもバリバリ働いてキャリアを積みたいと考えている女性の就活生なら、今社内でまさにそのように働いている女性社員と。結婚、出産、育児という段階でしっかり家族に向き合いたいと考えている就活生なら、福利厚生を受けていた社員と関わってもらうのがよいでしょう。

福利厚生や働き方について説明するに留まるのではなく、実際に社員に合うことで説明したことの根拠まで示すととても好印象です。

また、他社と比べて自信がないという場合はしっかりと説明しましょう。良いことも悪いこともフェアに話してこそ自社に合った人材を採用することが出来ます。

3. 分かりにくい言葉は使わない

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自社や社会人なら当たり前に使っている言葉でも就活生には分からないことが多々あります。

少しでも分からない、ついていけないと感じてしまうと「向いてないのかな」「難しい企業だな」とマイナスの印象を与えてしまいます。

また、分からなかった部分を後で聞こうとしてメモをしたものの、社員と過ごせる時間は限られていて就活生には他に聞きたい事がたくさんあるでしょう。

なるべく限られた時間をお互い有効的に使うために、帰る時に「理解が深まった」と思ってもらえるように、就活生と接する時は誰が聞いても分かる言葉を使ってください。

4. 自社でないといけない理由を書く

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説明会などで「自社の強み」はどの企業も伝えるでしょう。しかし就活生のノートには各企業の強みがたくさん。並べてみると「自社の」強みであるはずの内容が他社と被っていることも・・・

その時点で、就活生には「その企業の強み」だと認識されなくなります。他社にもあって自社も当てはまる強みは「特徴」でしかありません。

本当に自社でしか言えない強みつまり、就活生が「この企業でないとダメだ」と思える要素を必ず伝えください。

5. 社長は大きな魅力付けになる

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就活生にとって一企業の代表が、忙しい時間を割いて学生に向き合ってくれる、というのはとても好感を持てます。

なかなか関わる機会もないことから社長自ら参加するというだけで就活生に「行ってみよう」と思わせるきっかけにもなります。特にベンチャーマインドの高い就活生には効果的でしょう。

自社の魅力を最も理解しているのは社長です。どのような考えで会社を作ったのか。何を大切にしているのか。ぜひ直接、就活生に伝える機会を作ってみてください。

まとめ

このように就活生のノートには様々なことが書かれています。

ただ単に自社のことを伝えよう、とするのではなく。

・就活生が理解を深めるためにはどのように説明すれば良いか。
・この会社に入りたい!と思うにはどんなアプローチが必要か。
・自社のイベントで取られたメモと他社のものが並んだ時に魅力的に見えるかどうか。

という視点を持って就活生と向き合ってみてください。