水民マガジン 『楽に泳ぐということ』 序章
水泳に関する文章を書いているうちに 『理屈の袋小路』に入ってしまい 先が続けられなくなる事が多く 下書きが水泳記事の墓場と化しつつある
『楽に泳ぐということ』をテーマに もう少しかみ砕いた説明ができれば と思ぅ
そもそも 楽に泳ぐとは どういうことだろうか?
泳ぐ ということを 『水面 もしくは水中を移動する行為』と定義すると もっとも楽に泳げるのは けのび(蹴伸び)だと言える
けのびがキツくて息があがってしまった というのは あまり聞いたことがない(息を我慢しすぎないように)
しかしながら けのびには 文字どおり 蹴るものが必要である
プールなんかだと 壁も蹴れるし プールの底を蹴ることもできる
しかし 海や湖の真ん中では そもそも蹴るものがない
それに けのびは 壁を蹴った勢いで 水面を浮いて進むが じきに止まってしまい 深い場所では 繰り返す事も困難だ
つまり 持続可能ではない
持続可能であるためには 推進力の調達が必要なのだ
この推進力とは キックであり ストローク(狭義に手のかき)である
ほとんどの人(わたしを含めて)は はじめて泳ごうと思った時に まず 手足(四肢)をバタバタと動かす
その時 体幹(胴体)は どんな状態か というと 多くは立った姿勢に近い
これは 仕方がないことだ
人間は 生まれて 直立歩行を覚えてからは 直立姿勢で活動する時間が非常に長く 水平状態で活動する機会は ほぼないと言える人人間の習性から 太古そうであった魚の習性に立ち返るのが 水泳を覚えるということなのである
したがって 水泳の基本は まずは水平姿勢
つまりは けのび ということになる