La mandarine
秋の到来を感じるのが早生、年の瀬が近づくのを実感するのが、みかんの香りではないでしょうか。
個人的には毎年あまりないのですが、年の瀬を師走的に忙しくしているもしくは忙しいと感じる人たち、みかんの香りで一息リラックスできると思います。
この香りだけで冬の日向ぼっこが頭に浮かぶのは自分だけかな。晴れた日には畑の斜面にたわわに実るみかんの光景、産地近くに住んでいるからかもしれない。
こたつにみかん、こういう景色はまだ健在でしょうか。どんな場所でも皮から放たれるあの香りが秋冬の到来を感じるのではないでしょうか。
産地近くなので、北方の親戚に昔親はよくみかんを送っていた。黄疸が出る勢いでむさぼるいとこの話を聞いたことを思い出したり。
年に数回来てくれる親類は、シーズンにはお土産で買っていく。こちらからあげようとしても自分たちで選んで買いたいらしく、この産地のみかんをとても気に入ってくれているようです。
現在はもう少し北に押し上げられているかもしれないけれど、国内北限だと思っている。親類曰く、うちの近くのみかんにはしっかり酸味があって味が濃いという評価。
たしかに、スーパーや果物専門店のみかんはとっても甘い。それはそれで美味しいとは思うけど、近隣産の普段を食べなれ過ぎている自分にとっては、その酸っぱさがしっかりほしいという感覚がしみついている。香りはむしろ強いかと自負気味に。
甘さ酸っぱさのバランス中心が温州ミカン。日本人の基本みたいでうれしいチャートですね。
たしかに、タンカン、いよかん、オレンジは酸味が隠れます。不知火って甘いんですね。夏みかんはすっぱさもっと上でもいいと思いました。香りは最高ですけど。
三次元で香りもチャートにいれたいと数学音痴的に思ったり。それでもきっと温州ミカンは中央に位置するのかもしれません。
缶詰みかんもなつかしく感じるけれど、みかんだけは加工という発想はなく、手で皮をむきやすいし香りから楽しんで甘い酸っぱい多少の当たりはずれも楽しんで、美味しくいただきたいのが個人の感想です。
だいぶ昔、親が農家さんとお友達だった頃、出荷しないみかんを箱でシーズンに何度かいただき、食べきれないものを実家を離れていた頃に分けてもらって、手押しの絞る道具でジュースにしていただいた贅沢な時期を思い出しました。
温まる思い出しかないみかんのイメージ。近所の無人販売にコインを入れてゲットできるような時期まで、楽しめたらいい、いやほぼ日常化しているからとっても小さな感動から感謝に変わる他ありません。
栄養価、癒し効果もあります。引き続き、皆様のご来場とみかんの恵をありがたく実感しながらいただきたいと思います。
そんなことを言いながら、フルーツ探訪していくのであります。
Merci beaucoup.