選択肢が多すぎて疲れちゃう!『選択疲れ』から自由になる方法
これまで、「選択」の重要性についてnoteを更新してきました。
今日は、「選択」に欠かせない、「選択肢」について書いていきます。
さて、「選択肢を増やすことは、良いことだ」と一般的に言われます。
果たして、本当にそうでしょうか?
選択肢が多いこと、多くできることは、充実した人生を築くための大切な第一歩であると考えます。もちろん、選択肢を持ちたくても持てない状況下の人もいる。持つことすら、考えられない環境の方もいる。
幸いにも、このnoteを読んでくださっている方は、ある程度は自分で、選択肢を増やしたりすることができる状況で暮らしているのではないかと思います。
選択肢が増えることは、より豊かな経験を積み、最終的に自分らしい道を歩むことができるようになっていく。
一方で、選択肢が多すぎてうまく選べない状態に陥っているように思います。
まさに現代病。
一昔前まで、娯楽といえば、テレビ、映画、ゲーム。
学校や職場では、「昨日のテレビ観た!?」なんて、共通の話題で盛り上がることが普通でした。
でも今は、コンテンツ過多。
Youtube、Netflix、Amazonプライム・・・だけじゃない。そこから、どの作品を選ぶか。
服やモノも、家の近くのお店で選んでいたものが、日本中、いや、世界中にある選択肢から選ぶことができる。
ZOZOなんてホラ。
見てよ。
白シャツ1枚買うのに、24,564の選択肢があ〜る〜。
白シャツ選ぶのに、何時間かかるんだろ。
しかも、試着できないし。
それに加え、仕事の資料作るのに情報を集めて、今日の夜ごはん、何にしよー、あ、帰りに買い物行かなきゃ、あれれ、今週末はどこ行こー、いやはやもう、年末じゃん、年末年始どうしよー・・・・・。
もう、決めること多すぎてパンクしそう!!!!!
んで、「まいっか」。
簡単に決めれることでも、ついつい後回しにしてしまう。
こんな状態は、「選択疲れ」。現代社会の豊富な選択肢がもたらした、副作用。
選択肢を増やすこと、そして、選択することは、本来素晴らしい特権のはず。
でも、思いませんか?そもそも、なんで疲れてしまうのだろう、と。
なぜ「選択疲れ」してしまうのか?
脳科学的な話になりますが、本来、私たちの脳は、一度に多くの情報を処理することが苦手。
つまり、選択肢が増えれば増えるほど、それぞれの選択肢のメリット/デメリットを比較する必要が出てくる。
そうなると、より多くの情報を吟味する必要性が出てきてしまう。
こうやって、選択が複雑化すると、脳は負荷を感じてしまいます。
そして、最終的には、「もう、どうでもいいや〜」となる。
心理学では、これを「意思決定のパラドックス」と呼び、選択肢が増えることで満足度が低下してしまうと言われています。
具体例を出してみると、レストランのメニューがたくさんありすぎると、決めるのに時間がかかる。
やっとのことで注文しても、「あれ。。。他にもっと良いものがあったかも。」なんて、後悔する。
どうですか?思い当たる節、ありませんか?
わたしはあります笑。
「選択疲れ」になると、どうなる
選択疲れが蓄積すると、まず、迷う。
迷うだけでなく、心身の疲労やストレスの原因にもなっていく。
例えば、仕事中。どのタスクから手をつけよ〜、どうしよ〜と、迷っているうちに時間が過ぎ、効率が下がってしまうこともある。
また、日常生活活でも、ほんのささいな選択でさえ、なんだか億劫に感じてしまう。
すると、本来、活動的であったはずの自分が、行動できなくなることさえある。
ところで、「ジャムの法則」はご存知ですか?
選択肢が多いほど、決断力も鈍るという実験。
ジャムが24個並んでいるより、6個並んでいる方が、売れるというものです。
研究でも分かるように、選択肢が多ければ多いほど良いってものでもない。
確かに、コーヒー豆買おうとして、ありすぎるとわけわからんから、買わずにお店を出てきたこと、一度じゃない笑。
選択疲れから抜け出す、3つのステップ
では、ここからが本題です。
この「選択疲れ」から解放されるためにはどうすればよいのでしょうか?
わたしがオススメの3つのステップを紹介していきます。
1)選択肢を、意図的に減らす
まず、選択肢をあえて減らしてみます。
たとえば、服を買うときに悩みがちなら、ZOZOは見ない。
買うお店を決めるのです。
例えば、PARCOの◯階とか、LUMINEのココ、とか。
もっと言うと、ショッピングのとき、とりあえず入るけど、買わないお店ってありますよね。
そんなお店は、もう行かない、って決める。
で、なんどか服を買った経験があるお店ってのもありますよね?
そこに、初めから行く。
おそらくそのお店は、値段、質、雰囲気、体型に合うか等、いろいろな要素であなたにフィットするお店だから。
そこに行って、気に入ったものがなければ買わない、というルールを決めるのもいいですね。
ミニマリズムが注目されているのも、選択肢を減らすことで生活がシンプルになり、心の余裕が生まれるからではないでしょうか。
2)基準を明確に設定しておく
書くのは簡単ですが、「選択の基準」を自分なりに設定するのも、選択疲れを防ぐ1つの有効な方法です。
選択肢に対する自分の軸を決めておくと、迷いが減り、素早く意思決定できるようになっていく。
たとえば、レストランでメニューを選ぶなら「野菜が多いかどうか」や「値段の割にボリューミー」など、自分が重視したいポイントをいくつか決めておく。
それだけでも、選択が楽になります。
急に、基準作るって言われても〜、という方。
安心してください。オススメの基準については、こちらのnoteで紹介しています。
3)ある程度で諦める
「ベストな選択をしたい!」と、誰しもが思います。
ですが、完璧な選択を追求してしまうと、かえって選択できなくなる。
それって、はっきり言って、時間の浪費です。
「ま、いっか。」
「ここまで悩んだんだから、これがベスト。」
「ダメだったら、また変えればいいだけ。」
こんなかんじで、選択に対する期待値を下げて、「これでいいのだ」という安心感を持ってみる。
すると、「選択しなければ」という、謎のプレッシャーからも解放されます。
さっさと開放されて、別のことに時間を使う方が、有意義ですよね。
「選択疲れ」を手放すと、自由になれる
このように、選択疲れから解放されると、私たちの日々、いや人生はもっと軽やかになります。
選択に悩む時間が減れば、自分のやりたいこと、大切にしたいことに、より多くのエネルギーを注げるようになります。
そう、選択疲れに時間、労力を取られることこそ、「無駄」!!!!
しなくてもいい選択にまどわされず、自分にとって本当に必要な選択に集中する。
そうしたほうが、ベストな選択ができる。
そして、心のゆとりも生まれていきます。
まとめ
「選択疲れ」は、現代社会のもたらした弊害、現代が豊かだからこそ抱える問題です。
選択肢が多いこと自体は、悪いことではありません。
でも、選択肢があまりに多いと、選ぶことが苦痛になってしまいます。
情報化社会!ならぬ、選択過多社会!
昔のひとも、おじいちゃん世代や、親世代も経験したことのないことです。
そして、「選択」する方法は、学校でも教えてくれません。
だからこそ、いま、「選択する力」をつけていくことが重要です。