「目的」「目標」の明確化よりも、大切なことは
前回まで、「無駄な努力」を見極め、なんでも頑張りたい!という『努力迷宮』から抜け出すヒントについて書いてきました。
「無駄な努力」を繰り返さないために、自分が陥りやすい原因を知る方法についても書いてきました。
これらを読んでいくと、ふと、思ってしまう方がいるかもしれません。
「何かを始めるときは、「目的」、「目標」、「方向性」を明確にしてから始めるべきだ。」
成果を出すためには、「明確化が重要」。多くのビジネス書でも、何度も言われてきている内容です。
でも、ここでいう「成果」とは何でしょうか?
私が考える「無駄な努力」は、「自分が心から納得していない努力」のことを指す、と以下のnoteで書きました。
誰もが目に見える、「成果」に着目する、成果主義的考えではなく、「無駄な努力」か否かは、自分の心が判断するものだと考えています。
「目的」、「目標」、「手段」に囚われすぎると、ひとは行動に移せなくなる。
頭で考えすぎてしまうと、ネガティブな考えが思い浮かびがち。
これは、脳科学的にも明らかで、生物は生存本能として、自身を守る本能が備わっているからです。
「危険」と考えられるものについて、つい避けてしまう。
人も、生物。当然、「危険」を避けます。
ここでいう、「危険」は、不確定要素が多いものや、知らないもの、新しいものを含みます。
本能的にも、避ける傾向が出てしまうのです。
だからと言って、よく考えずに、まずは行動を!というつもりもありません。
考えずに行動するのは、ポジティブとも言えますが、思考を停止している可能性もある。
じゃあ、どうすればいいの!?
私は、なにか新しいことを始めるときは、ある程度、「どきどき」、「わくわく」を大切にすることが良いと思います。
「どきどき」、「わくわく」の状態は、もうすでに、やりたいという証拠。
このときに、「目的」、「目標」、「手段」を考えすぎて、自分の心をストップする必要はないのです。
というか、このときのエネルギーは、かなり大きい。
ですので、通常の何十倍ものパワーが出ている。
また、「どきどき」、「わくわく」している状態の時、どちらにせよ、ひとは、「それをやる理由」を必死で考えます。
「やらない理由」があったとしても、やりたいときは、もう止まらない。
素直に心に従うことが、重要です。
もし、やり始めて、何か変だな、おかしいな、と思えば、そのときに「自分に問いかけ」をすれば良いだけ。
何度でも、柔軟に目標も手段も変えていけば良いのです。
自分の心に従っていくと、想像よりもぐっと、日々が楽になる。
好きなことが分からない、何がしたいかわからない、という状況にいる方も多いですよね。
私もそうでした。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、心に従う訓練をすれば、楽になっていきます。
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