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結局、賞味期限って何なの!!──「萬晩報」10月29日号を読む(2007年10月31日)


〈https://www.yorozubp.com/0710/071029.htm〉


賞味期限は誰が決めるのか? じつは製造者が決めることになっているんだそうです。期限内なら味を保証します、という程度のことのようですが、その根拠はどこまで客観的であり得るのか。食品衛生法が生まれたのは戦後の食うや食わずのときで、占領軍の命令で施行された、と指摘しています。

 先日、北海道の苫小牧に行きました。例の偽装事件が起きたところです。そばまで行きながら、うっかりして社屋などをしかと見ることはできませんでしたが、アイデアマンで、人間として信用のある人だった、という、ちょっと意外な人物評を耳にしました。それなら、なぜあんな事件を起こすことになったのでしょう。

 あちらこちらで偽装事件が明らかになっていますが、じつに興味深いことに、病気になったというような話はまだ聞きません。食品衛生法ができたころとは異なり、冷凍技術などさまざまな技術も進歩しています。どこかの国のように、「毒を入れた」という事件とは違います。

 古典落語の「ちりとてちん」は賞味期限などとっくに切れて、毛(かび)の生えた豆腐を知ったかぶりの男に食べさせる話ですが、伴さんの友人は、古くなった豆腐を食べて、案の定というべきか、お腹をこわしたのだそうです。

 賞味期限は確かにあるのですが、それが法に基づく賞味期限と一致するとは限りません。


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