詩 ・ なけなしの全能感を小出しにして
なけなしの全能感を小出しにして
空に歌ってる
音符は毛ばだって
くすくす笑うLR
なけなしの粘土を勇気にして
連絡橋に立っている
ボロが出ないようにって
背すじを接木して
谷はさかさの山頂だって
はげましてくれたひとの声も忘れて
なけなしの全能感で
小商い
ひどいゆめだったねって
あの声がいってくれないかなって
拾いあげて
泥を払って
なけなしの
つめの半月くらいの
くるぶしソックスくらいの
それでもまだ
港を待ってる
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