車の運転時間が長すぎて、気付いたらNetflixを聞いていた話 | プレ自動運転時代のコンテンツ再考
2020年に東京から埼玉県に引っ越してきて、友達とスタジオサイタマという会社をやっている加藤といいます。
埼玉に拠点を移してから車時間が増加の一途をたどっており、おかげで、最近自分の車内ライフがこれでいいのか不安になっています。
昔からどこへ行くにも車で移動したいタイプだったので、運転を生業にしている方を除けば、もともと運転時間が多い方だと思うんですが...
皆さんは孤独に車を運転している時間、なにしてますか?
一応自分なりのソリューションも打ち出してみたのですが、もっと何かあるんじゃないかと思って…
新たな手がかりを求めて、年間のべ700時間近くの車内ライフで行き着いた先を記してみます。
車っ子実績
僕は根っからの車っ子です。どのぐらい車っ子かというと、東京の学芸大学に住んでいた時は、東横線学芸大学駅から渋谷(電車で4駅8分)に行くのにも車で移動してしまっていたぐらい車っ子です。
渋谷区神泉でツカノマノスゴイサウナという屋上サウナイベントをやっていた時は、毎週末車を運転して会場のビルまで行っては(往復20分強)、高い駐車代を払い続けていました。
今は埼玉県で友達と会社をやっているので拠点もこちらに移しましたが、一時期は東京の学芸大学から岩槻区のオフィスまで(車で往復2時間弱)通っていました。
ちなみに1番ひどい時は、先述のサウナイベントのロウリュで使う埼玉県の名水を汲みに、毎週寄居の山奥まで通うという修行をしていました。(車で往復4時間弱)
この水を求めて
4時間弱のドライブ。
なお、埼玉での会社創業前はフルリモートなベンチャー企業でPdMをやっていたので、仕事のために家から出ることすらなかなかしていませんでした。
車っ子計算
例えば朝8時に起床して、25時に寝るとすると17時間ぐらいの稼働時間がありますよね。埼玉県に根を張って、日々あっちこっちに足を使って動き回る生活をする自分の場合は、少なくとも3時間弱/日ぐらいは間違いなく運転するわけです。働き盛りのアラサー時間の内、なんと17%もの時間を車内で過ごしてるんです。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには1万時間かかるよっていう有名な法則ありますよね。車内時間換算すると3,333日。
一流とまではいかなくても、なんとなくスキルがついたなと感じられるレベルでいいとして、10%の1000時間必要とすると333日。
年間の車内時間は平日だけの単純計算で3h×20日×12ヶ月=720h。
この調子で生きていくと、1年強ぐらいで多分、いい感じのサブスキルが手に入るほどの車内時間を過ごすことになるんですよね。やったあああああああ!(何)
車っ子解決
ポジティブに捉えると、半強制的に一人でいられる貴重な時間をコンスタントに確保できるということ。この時間を有効活用したい!
とプロ車っ子なら思います。
僕はプロ車っ子なので色々考えて、実践してみました。
・音楽を聞く(普通)
・歌う(普通)
・ラジオを聞く(普通)
・前の車のナンバープレートを読み上げていく
〜〜〜紆余曲折〜〜〜
・Netflixを聞く
Netflixを聞く、です、です。少ない思考実験の中、行き着いたのはここでした。
僕が1年間の車内ライフで聞いたNetflixは時系列順で以下の通り
・ドラゴンボール超(131話)
・化物語シリーズ(96話)
・ジョジョの奇妙な冒険(152話)
・キングダム(81話)
・僕のヒーローアカデミア(92話)
・Dr. STONE(24話)
・日本沈没2020(10話)
・ウォーキング・デッド(146話)
・ソードアート・オンライン アリシゼーション(47話)
・BORUTO ボルト NEXT GENERATIONS(151話)
正直どれも普通にアニメ見たほうが良いと思いますし(当然)、かなりキツい戦いでしたが、その前提でざっくり感想を。
まず、ドラゴンボール超はまともな会話のセリフが少なくて、予想はできていたのですが、特に戦闘シーンとかは何が起きているのか素人にはわかりません。初心者にはおすすめしないです。
次はちょっと反省してセリフが多そうな化物語シリーズを選びました。これは聞くだけでもかなり良かったです。登場人物の思考を巡らす独り言シーンが多いので、あたかも自分の思考をしゃべる副音声が付いてくれるような(?)錯覚を楽しむことができました。
次は得意分野のジョジョです。これは漫画で数え切れないほど読み返していて、コマ単位で描写をある程度覚えているレベルなので、自信がありました。復習のつもりで脳内描写にトライです。音声で味わうジョジョも刺激的で、セリフが漫画通りに再現されているのが感動しました。
キングダム、僕のヒーローアカデミア、Dr.STONE、日本沈没、はいずれもそこそこでしたので省略します。
だいたいこの7作品ぐらいで、何が音声を聞くだけで楽しめて何が楽しめないか把握しました。
・文章になっているセリフが多いものは良い(叫び声とか戦闘はだめ)
・一回原作を漫画なりで読んでいるものは良い(音声を聞いて脳内描写)
ここで鬼門、ウォーキング・デッドにトライします。初の実写モノです。そして、英語の勉強にもなれば最高なので、当然英語版で流します。
さすがに無理。なので家に帰って英語の復習に再び見る生活になってしまって、貴重なアラサー稼働時間をさらに圧迫する悪いやつでした。大失敗。
SAOとBORUTOはここまでくるともう、経験値が違います。楽勝。仮想空間で生まれた人格に人権はあるのかという重いテーマと忍者の話ね。
あれ...?
耳でアニメが見れるようになっている...?
車っ子まとめ
ひたすらに車内時間をNetflixリスニングの修行に費やし続けた結果、僕にNetflixの映像はいらなくなりつつあります。耳の機能が拡張されました。
ドラゴンボール超の戦闘シーンですら、打撃音のみで登場人物のどちらが優勢なのか判定できる未来も近いでしょう。この動画時代に僕に動画マーケティングは通用しません。音をください。
なんとなくスキルがついたな、というレベルに到達するための1000時間近くを費やしたら、見事、こんなサブスキルが手に入ってしまった話。と言いたいんですが... 冒頭でも述べた通り、不安なんです。これって欲しかったスキルなんだっけ?と自分を疑ってしまうんです。
冗談抜きにいうと、この運転時間の有効活用は国民のドライバー人口の能力向上と消費機会の創出に直結する話だと体感をもって理解したんです。自動運転を待つとかそんな悠長なこといってられません。少なくとも自分は、今すぐにでもこの車内時間を何か有用な時間に変えたいと切実に思っていますし、それが叶えばもうちょっと有用な人間になれると約束します。させてください。
何かアイデアがあれば教えてほしいです。このままだと次はAmazon Prime Videoを聞くことになってしまいます。埼玉や郊外の車社会に生きるものに光をください。自分も考えます。
2020年はそんなわけで、耳でアニメが見れるようになった1年でした。
2021年は車内時間を有効活用できる手立てを見つけて、有用なサブスキルを手に入れることを、本年の抱負に代えさせていただきます。