この際だからはっきり言わせてもらうけど、鮭(サケ)も鱒(マス)も、サケです。
もっと言うと、サーモンもトラウトも、サケです。
こんにちは!2020年に東京から埼玉県に引っ越してきて、友達とスタジオサイタマという会社をやっている加藤といいます。
シャケ弁当やマス寿司、お寿司屋でサーモンを頼んだり、美味しい魚料理ですよね...この魚たち、全部サケです。
僕は渓流釣りが大好きなので、シーズンの3月〜9月ぐらいはほぼ週末渓流に、特に夏〜秋は北海道に行って魚釣りをします。渓流魚って美しいですよね...ヤマメやイワナやニジマス... いわゆるトラウトフィッシングという釣りで釣るこの魚たち、全部サケです。
全部サケです。マス寿司を食べようが、サーモンを頼もうが、トラウトフィッシングをしようが、あなたはサケから逃げることはできない。何をしてもサケです。この世はサケで出来ている。
👇見てください
全部サケです。
全部サケだ、という話をします。
サケへの入り口
ぼくがサケのことが気になって眠れなくなったのは、渓流釣りがきっかけです。
初めは、自然は美しいし、イワナってキレイだなぁ、ヤマメってキレイだなぁ、考えてみれば、魚を求めて山に入っていくって、神秘的だなぁ、そうやって平和に釣りをしていました。
こんな山中で暮らしている神秘的な魚達のことを気にならないはずがないので、生態を調べました。あなただってそうしますし、ぼくだってそうします。すると、
・ヤマメは海に降りるらしい。
・海に降りて川に戻ってきたヤマメをサクラマスと呼ぶらしい。
初めは衝撃を受けました。だって、
ルアーと同じぐらいのサイズでも突撃してきちゃう、こーんなちっちゃくてかわいかったヤマメが、
だんだん大きくなって、
最後海に降りて帰ってくるとこうなるんですよ。
顔も全然違うし。ワニ。海外生活から帰ってきた知人がいきなりたくましく成長して顔つきもなんか変わって帰ってきちゃったりするやつと一緒。名前まで変わっちゃったし。ヤマメ止めたの?マスになったの?「サクラマス」でググってみると。
サクラマス(桜鱒、O. masou )は、サケ目サケ科に属する魚。
サケじゃん。
サケ目サケ科は、絶対サケだよ。
サケの道中
まさかとは思って「イワナ」も調べることになります。大丈夫だよね...
イワナはイワナだよね...
・日本のイワナ類で降海型の個体群は北陸地方以北で見られ
・海に降りて川に戻ってくるイワナをアメマスと呼ぶらしい。
アメ...マス...
もう息切れすらしてます。イワナまで海に降りちゃうし、マスになっちゃうし。どうしたらいいんだろう?イワナはマスだった。信じてたのに。
いや、まだ油断したらだめだ。ここでサクラマスだったらこう来る。
「一応、自分、サケやらせてもらってます。」
アメマスは...
アメマス(雨鱒、学名:Salvelinus leucomaenis leucomaenis)はサケ目サケ科に属する魚。
サケ!
サケ目サケ科は絶対サケ!
イワナもサケ!
サケの出口
自分とサケとの出会いには以上のような体験がありました。こうなってくるとニジマスとか、アマゴとか、他の渓流魚も気になってくるのですが、これ以上個々の魚に振り回されているわけにはいきません。こちらにも時間がない。
ここでこのマスとかサケとか言われる魚達の全体を把握するための戦略を立てます。
ヤマメ、イワナ2種のサンプルが濃厚過ぎたので、以下帰納的にサケだと思っています。それでも検証はしなければ納得できない。とはいえ個別具体の積み上げで全体像を理解するには、マス→サケの繰り返しを耐え抜く、尋常ならぬ体力が必要です。それでは身体がもたない。
この手の群の全体像を理解するためには俯瞰する必要があります。トップダウンで一気に理解した方がいい。今からズルをします。
必殺の系統図
全部サケ!
サケ目サケ科サケ亜科は、絶対サケ!
サケの終わりに
全部サケ、という話だったのですが、それにしても本当に神秘的で、不思議な魚たちですよね。姿かたち、海に降りることによって名称も変わるし、その上地域によって呼び名がさらに変わったりもする。さらにさらにグローバルで見た時の英名にするとサーモンとトラウトが名称に入り混じり、大混乱。それでも変わらない事実、サケ。
ヤマメなんか、全ての個体が海に降りてサクラマス化するかというとそういうわけでもなくて、同じ種でもマスには媚びない一生ヤマメなヤマメもいるんです。じゃあどの個体が降海してサクラマスになるのか、ということも実はまだ詳しく解明されていないらしく、マスマス神秘的です。それでもサケはサケですが。
最後に普遍的なサケ科の性質だけ見て、安心しておきましょう。変わらないこと、揺るがない事実は安心材料です。
サケ科魚類の共通する特徴は,いずれも背びれの後方に「あぶらびれ」という肉質の小さな扇状のひれをもっている
生活の一時期を海で暮らし産卵期に川に戻る降海型と、一生を川で生活する陸封型がある
あと重大なテーマとして、イワナの亜種が多すぎて困ってる、という話もあるので、それはまた今度書いてみようと思います。
それでは、今後皆さんもマスとかサーモンとかトラウトとかに直面して困ることがあった時には、「サケでしょ」と対応して切り抜けてください。
以上、全部サケでした。