#250 音量に頼らないcresc.(クレッシェンド)にチャレンジ!
皆さま、こんにちは!
今日のnoteのテーマは
です!
cresc. といえば「だんだん強く」という意味。
ですが、必ずしも、音量だけを増やしていくことが表現ではありません。
今日のnoteでは、「音量以外の変化で、cresc.のような様々な表現をもたらす」ことについてお話していきます。
音量だけのcresc.だと、どんな問題点がある?
まずは、いつも音量だけで cresc. をとらえていると生じてくる問題点についてお話します。
音量を上げ下げするだけの cresc.の場合、もしくは、音量しか変えられない、他のアプローチができない、という場合。
いくつかの問題点があります。
すぐに天井に当たってしまう
直接的な表現になる
音量を変えたくないとき、変えてはいけないときに、できることがない
たとえば sempre f (常に f の部分)で歌いたい時に、音量以外にできることがないと、とくに歌い上げたいところや和声的な「山」に来た時にも、できることがなくなってしまいますよね。
そこで無理に、高揚感を音量で表そうと思うと、ガツガツとした音や表情になったり、ともすれば攻撃的になったりしてしまいます。
また逆に、ずっと p の静けさを保ちたい部分で、なにかある度に直接音量を変えて強くしたり弱くしたりすると、音楽の性格が変わってしまうことがあります。
p の性質を保ったままで内的な深みや高まりを表現できると、表現の幅がぐっと広がります。
実際にどうする?音量に頼らない cresc.にチャレンジ!
動画では、具体的な実践方法をいくつかご紹介しています。
・ベートーヴェン ソナタ 第3番 第1楽章
・ショパン 舟歌 Op.60
の一部分を例にあげてお話しています。
・厚みを増す
・明るさを増す
・立体感を増す
などをポイントに、とくに「すでに音量が強い部分」でのさまざまな表現について、演奏しながらお話しています。
動画では詳しく取り上げていませんが、このほかにも
・音程を強調する
・和声の変わり目を強調する
・段落を強調する
・タッチを変える
など、いろいろなアプローチがあります。また、機会がありましたら後日のnoteや動画でもお話していきたいと思います。
動画はこちらから(30分)
では、今日の動画はこちらです!
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