有機化学:最低限おさえるべき内容
根本
- イオン結合性の物質は、イオン式を覚えて、それを元に化学式が書けるか
- 共有結合性の物質(有機化合物など)は、結合の手の数を考えているか
- 化学反応式は両辺の原子の数が揃うように書いているか
- 化学反応式は化学反応の原理・分類を考えているか
- 有機化学では不飽和度を最初に考えているか
- 有機化合物で炭素数に注意を払っているか
おさえないといけない項目
- 異性体(構造異性体・立体異性体)の意味の違いがわかっているか、分類できるか
- 構造異性体をかけるか(C4H10, C5H12, C6H14, C7H16, C4H8, C5H10, C4H10Oなど)
- 元素分析の計算ができるか
- アルカン→置換、アルケン・アルキン→付加 がメインであることがわかっているか
- アルコールの反応では大別すると3種類の反応があることがわかっているか
- 芳香族はベンゼン→フェノール→医薬品の反応経路をしっかりおさえているか(↑一方、脂肪族は反応経路図ではなく、未知の脂肪族でも反応が予想できるようにする)
- 代表的な高分子の単量体はかけるか(グルコース、アミノ酸(グリシン、アラニンなど)、エチレングリコール+テレフタル酸(PET)、ヘキサメチレンジアミン+アジピン酸(ナイロン66)、ε-カプロラクタム(ナイロン6))
補足
有機化学反応の整理
無機化学と違い, 着目するものの違いにより呼び名が異なる。
(a) 炭素数
増える…増炭反応
変わらない
減る …減炭反応
(b) 結合原子数
増える …付加
変わらない…置換
減る …脱離
(c) 酸化数
変わる …酸化還元反応 * 実際にはOの数, Hの数の増減で考えた方が簡単
酸化数が増える, Hの数が減る, Oの数が増える…酸化
酸化数が減る, Hの数が増える, Oの数が減る …還元
変わらない…酸化還元反応ではない
(d) 形態変化
2分子→1分子…縮合
1分子→2分子…(加水)分解
複数分子→1分子…重合
環を形成…環化
環→鎖状…開環
(e) その他
具体的にどんな官能基になったかなどによって具体的な名前が付けられる。