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「自信を求める弊害」とは??【前編】

こんにちは
才能コーチング研究所の神崎です。

「自信をつけたい…」
「あの人みたいに、自信満々な自分になりたい…」

そのように思っている方も多いかもしれません。
自信をつけることは、一見大切なことのように思えます。
しかし実は、「自信を求めること」には弊害があるのです。

今回は、「自信を求める弊害」について前編と後編に分けて、解説をしていきたいと思います。

そもそも、なぜ僕たちは「自信」を求めるのか??

新しいことに挑戦する時や、未知の世界に飛び込む時、僕たちは、大きな不安や恐れを感じることがあります。そして、そこから、「自分にはそれをする自信がない」と感じることがあります。

そんな状態の時、「不安を感じて、行動できない自分を何とかしたい」と思い、心のことを学んで不安や恐れを消そうとしたり、自信を求めることは自然なことだと思います。

ですが、上記の流れから分かる通り、自信を求める背景には、「できない自分」「不安や怖れで動けない自分」を過剰に問題視して、「そんな自分はダメだ」という否定の意識があることが多いのです。

そのように自分に対して否定意識がある場合、周りでどんどん行動している人を見ると、「自信がある人」「凄い人」のように見えてしまいます。

しかし、それは、自信がないと思っている、その人自身の心が生んだカンチガイかもしれません。

行動的で活躍している人も、自信は持っていない!?

ドキュメント番組で、その道を極めたプロフェッショナルやクリエイターの方々の話などを聞いていると、

みなさん「自信」なんかないんですよね。

自信なんか持ったこともないし、できるかどうかも分からなくて不安だし、苦しいし、でも、やりたいから、やっているだけ…

このようなことをおっしゃっていることをよく聞きます。
これが本当にリアルな声だと思うんです。

「自信があるからやっている」わけじゃなくて、「それを心底やりたいと思うから、苦しいかろうが辛かろうが、やっている」だけなのです。

活躍している人に対して、「あの人は自信がある」と見えるのは、自信がない人がそのように解釈しているだけだと思うのです。

「自信」という幻想の感情ドラマ

「自信があるか、ないか」の世界にハマってしまうと、どうなるのかというと…

「自信がないと悩んでいる人」が、「自信があるように思える人」を見て、あの人みたいになれれば、「自分はOKになれる!!」という幻想の感情ドラマが始まります。

「自信がないと悩んでいる人」は、「今の自分ではダメだ」と思い、頑張って、頑張って「怖れ」や「不安」を消して、「自信」をつけようとするのですが、

そのやり方では、本質的にはうまくいきません。それは、ネガティブな感情を「自信」という幻想の鎧で固めて、隠していくような行為なのです。

幻想の鎧でコーティングをして、自分の恐れや不安を外側に見せないようにしても、その奥にある否定的な想いが消えることはありません。

自信は「バファリン」!?

本質的な解決策としては、自信をつけようとするのではなく、 自分の怖れや不安といった感情を否定せずに、感情を解放して、癒していくことだと思います。

つまり「痛み止め」じゃなくて、ちゃんと「治癒」していくことです。

「自分はダメだ!」という無価値感や怖れが強い時に、求めるのは自信という一時的な痛み止め(バファリン)ではなくて…

そのネガティブな感情が出てきている原因を探って、治療していくことが本質的です。

一見、自信があるように思えて、一時的に不安が消えたような状態になることはできますが、それはあくまで痛み止めで不安や痛みを消した状態です。

つまり、自信はバファリン!
幻想と言ってしまってもいいかもしれません。

自信を求めると感情が不安定になる!?

「自信がある」と気張っている人は、裏を返すと、怖れが強い人です。そのため、「自信」を生むためにバファリンを過剰摂取していることも多いです。

そういう人は、自分の中にある本当の痛みが出てきそうな状態をすごく怖がる傾向があります。

もう少し具体的に言うと、何かがうまくできていたり、成果を出せて、ポジティブな状態の時に「自信」を感じますが、

段々と成果が出ずに、上手くいかなくなり始めると、急に焦り始めたり、隠していた恐れや無価値感が、ムズムズ出てきそうになると、自分や現状に対する否定感が強くなるのです。

実は、それほど「自信」とは脆いものなのです。

そのように幻想の「脆い自信」で自分を保っている時は、余裕のなさから頑なになって、他人の意見を受け入れにくくなったり、他人に対してイライラしたりすることも多くなりがちです。

うまくいってるときは「自分OK」の状態になり、うまくいかなくなったら、隠していた無価値感が出てきて、「自分ダメかも」と思って…

常に「自分ダメ」と「自分OK」を言ったり来たりするようになります。

そして、自信がある状態の時は傲慢になっていき、
「自分のダメかも」って思っている時は、すごく卑屈になっていき、感情の波が激しく不安定になります。

もちろん、人間であれば、自信が欲しいという気持ちはありますが、
そのように「自信と不信の波」に振り回された経験をした人は、

「あれ?、もしかしてこれじゃ本質的な解決にならないかも??」
「ひょっとして、この悩み自体が幻想かも??」
というふうに気づき始め、徐々に自信を求めなくなっていくと思います。

不安を感じた時に求めるのは「自信」じゃない!

僕たちが、不安や怖れを感じて行動できない時、つい「自信」を求めてしまいがちですが、そういった時に、必要なのは自信ではなく、
単純に状況を客観的に見て、不安に準備する冷静さだったりします。

「自信をつけなきゃいけない」と、ネガティブな感情を消すことに意識が向きすぎると、本当に必要な「準備すべきこと」が盲点になって、適切に対処できないことも多いように思います。

例えば、目の前に谷があって、そこを飛び越えようとする時に、「自信があるかどうか」なんて考えないですよね??

大切なのは、「自信があるかどうか」という感情の話ではなく、シビアに自分の跳躍力が何メートルであって、この谷はどのくらいの幅があるのかといったことを調べて、適切な準備をすることだと思います。

登山や冒険もそうだと思うんです。

何か不安や、自分が言語化できないような違和感を感じて、自分の行動が止まっていたとしたら、それを明らかにして準備すればいいわけです。

不安に対して、「自信を持とう」とか、フワッとした感情の話にするのではなく、自分が何に不安を感じていて、自分の身体が何にリスクを感じているのかをチェックして、適切に準備し対処することが大切です。

そのような適切な準備・対処の結果、不安が減り、行動が出来るようになったら、自然と「自信を持てている状態」になるのだと思います。

自分への「疑い」や「不安」があるとき、求めるのは自信じゃなく、不安とと向き合い、必要な準備が出来ていないのがあれば準備をして、 感情的な「怖れ」があるのなら、それを解放することが、本質的な解決の方向性だと私は思っています。

<後編に続く>

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事は、下のYoutube動画の内容を補足し文章化したものです。ご興味のある方は、ぜひ動画もチェックしてみてください。

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才能コーチングについて、ご興味のある方は、こちらのまとめ記事をご覧ください。

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