催眠状態と瞑想状態の違い
催眠状態と瞑想状態は違う意識状態なのでしょうか?
その他には、トランス状態、変性意識状態など、意識状態の呼び名がありますが何が違うのでしょうか?
私は2006年4月に催眠術スクールを開校して、その後、催眠療法(ヒプノセラピー)を始めました。これまで約17年間、催眠の世界で活動してきました。
その中で心理の世界を追究しながら、様々な心理療法を取り入れて、様々な精神世界を体験してきました。ヴィパッサナー瞑想体験、禅修行など、自分で体験してみないと分からないので、興味がある世界はとりあえず飛び込んできました。
結論から言うと、個人的な意見になりますが、催眠状態と瞑想状態は同じです。でもそれで終わりではなく、もっと大事な本質的なことがあるのです。
私は10日間のヴィパッサナー瞑想体験に参加したことがあります。ヴィパッサナーとは、2500年前にゴータマ・ブッタによって発見されました。瞑想の源流でもあります。できる限りの刺激を遮断されて、1日13時間の瞑想を行うガチの修行でした。
実際の詳しい体験についてはこちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Qya3oONV1hE&t=370s
瞑想トレーニングを10日間行って、私の意識はどうなったのか?
それまでの私は、催眠の世界を学び続けてきて、自分自身で深い催眠状態をコントロールできていると思っていました。ところが、かつてない深い意識状態になり、コントロールできるどころか、体験が終わってからも1週間程度は完全に抜け出すことができませんでした。それを証拠に、電車でいつも降りる駅を過ぎてしまうことが数回ありました。私の意識状態は、終わってからもアイドリング状態だったのでしょう。
私がヴィパッサナー瞑想を体験した目的の一つは、催眠状態と瞑想状態の違いを知ることでした。では違いはあったのか?
最初に言いましたが、私の中では深度は違えど感覚的には同じでした。催眠状態は変性意識状態の一種なのですが、看板が違えば呼び名が変わる、というのが私の答えです。催眠の世界では「催眠状態」、瞑想の世界では「瞑想状態」と便宜的に呼んでいるに過ぎません。
大事なのは意識状態の違いではなく、本質的な理解をすることです。ここからが本題となります。
催眠の世界では、催眠状態が深まるほどに暗示が入りやすくなる、という基本的な考えがあります。これは自己催眠講座でも伝えていることであって、自己催眠のベースを身に付けるために、自分自身で催眠状態をコントロールすることを目指してもらいます。でもこれは自己催眠の本質を掴んでもらうためにやっていることです。
自己催眠の本質は催眠状態にあるのではありません。自己催眠の目的は、暗示を入れて自分を変えていくこと。催眠状態に入ることが目的ではないのです。別に催眠状態に入らなくても暗示を入れることはできますし、自分を変えていくことはできます。
同じように瞑想の目的も瞑想状態に入る(意識状態を変える)ことではありません。
瞑想では、身体の感覚に意識を向けて「一瞬一瞬を感じる」トレーニングをします。その先に思考のコントロールがあり、さらに深い世界では「悟り」があるのです。悩みに囚われやすい人は、過去の出来事を後悔して、過去の経験から未来を予想して、想像して、妄想までして、現在に悩みを生み出しています。瞑想の目的は「今ここ」を感じる。そして「今ここ」にはネガティブな感情も悩みもありません。
禅も同じで意識状態を変えることが目的ではありません。これは体験したときに指導者がハッキリと言っていたことでもあります。
自己催眠でも瞑想でも、意識状態を特別視している傾向があると感じます。催眠状態、瞑想状態は特別な状態。そして、「意識状態を深めることで〇〇ができる」というな文章をよく目にします。
もちろんトレーニングによって、より深めていくことは良いのですが、そこを求めて目的にしてしまうと、本来目指すべき方向性とズレてしまいます。これは発信側が本質を理解していないからであり、興味を引くことを目的にしているからだと思わずにはいられません。
現在、様々な瞑想法がありますが、それらは本来の瞑想から色付けされたものです。発信者の目的があって、都合のいいように解釈して変換されたものです。ヴィパッサナー瞑想が源流と言ったのはそういうことです。実際に体験ではそのような説明がありましたし、参加規律で他の瞑想法や宗教は禁止されていました。これは純粋な瞑想を体験してもらう意図があるからです。
瞑想でよくあるのが「瞑想状態になれば〇〇を得られる」「特殊な能力が身につく」などという宣伝文句。でも意識状態を求めてしまうことは本来の目的からズレてしまい、本当の目的が得られなくなってしまうことがあります。
ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス瞑想は、悩みに囚われやすい人にお勧めします。「今ここ」を感じるトレーニング、悩みの本質を知ること、思考との関わり方を変える、ことが根本的な解決に繋がるからです。
最後にまとめると、
・催眠状態と瞑想状態は看板によって呼び名が変わる
・それぞれの世界で意識状態が目的ではない
・状態を求めると本来の目的からズレる
催眠も瞑想も、人生をより良く生きることが目的です。どちらの世界を入り口にしてもいいですし、その他の世界でもいいのです。大事なことは、じっくりと学び本質を掴んで生かしていくこと、なのです。
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