見出し画像

【絵本プレゼンテーション】ユーモアたっぷりでみんなが笑える。だけど子どもの心理をついてる。そしてお母さんがほっこりできる絵本。

ぼくがおっぱいをきらいなわけ
発 行 2001年10月 絵本のぼうけん1
作・絵 磯 みゆき
発行所 株式会社ポプラ社

なぜ「ぼく」はおっぱいがきらいなのか?

「ぼくはおっぱいなんてきらいだ」「おっぱいをのむなんて、あかんぼうのすることだ」で始まるこの絵本。
お兄ちゃんである「ぼく」は明らかにいきがっている。そして何故、おっぱいがきらいなのかが、ページをめくるたびに展開される。その理由がとても微笑ましく、楽しいのです。

画像1

画像2

子どもたちお母さんの反応は?

子どもたちは「おっぱい」という言葉に気恥ずかしさを見せながらも、興味津々で見てくれます。そして、「ぼく」が次々展開するおっぱいがきらいな理由に、声を出して笑います。お母さんもつい吹き出して笑ってしまいます。

「ぼく」のやるせない思いに胸がキュンとするラスト

おっぱいがきらいな理由を突き詰めた「ぼく」ですが、やっぱり最後はお母さんのおっぱいに、堪えていた感情が爆発してしまいます。そうだよね、そうだよねって、子どももお母さんも共感するラストです。男の子だけでなく、女の子も共感できるのではないでしょうか。

画像3



ただ、子育てに「男の子だから」「女の子だから」と決めつけるのはナンセンスだと思いますが、多くの男の子は永遠にお母さんの小さい恋人だよなあ、と感じます。そして男の子はカッコつけたがり。マウンティングをとりたがり。その分、「ぼく」のやるせなさが胸に迫ってくるのです。

小さなお子さんを持つ方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
ご家庭でも、読み聞かせでもおすすめです。






いいなと思ったら応援しよう!

彩美 saimi
亡父の詩集を改めて本にしてあげたいと思って色々やっています。楽しみながら、でも、私の活動が誰かの役に立つものでありたいと願って日々、奮闘しています。