見た夢がなかなかにストーリー凝ってて救いようなかったんでまとめた

※注意! ざっくり書いてはいますが、中々グロい展開があるので、そういうのが苦手な方はご注意を!!!!

大体3部くらいにまとまっていた謎の長編夢を見たので、妙にストーリーがしっかりしていたので(細部に粗は勿論あるけれど)、文章打つ練習てがらまとめてみた。

1部
名前は忘れたけど(確かちゃんとそれっぽい名前はあった)、人や物、生き物が植物状になって急激に成長し、周囲を破壊するという奇病・現象が突如発生する。世界規模で。
発動原理やそうなってしまう因子、法則など全てが謎で、1つ言えることは、1度発生すると、少なくともその周囲一帯に連鎖的に発生し、一帯が不気味な林、ないし森となってしまうという事だけ。
自分は2度だけその現象を目撃した。1度目は電柱か電灯か、細長い無機物の建造物の部分が急に不自然に膨らんだかと思うと、その膨らんだすぐ上部分が急激に上空へ伸び、そしてできたコブ部分の下もまたいくつかに枝分かれするように2〜3に分かれ、周囲へ伸びる、という光景だった。
 周囲の建物も連鎖的に、同じようにコブがところどころにある、妙に長い木のようになっていったので、知り合い? もしくはその場に居合わせた数人と共に、その地域から慌てて逃げ出した。その道中、一緒に逃げた1人が、住んでいるマンションに大切なものがあるから、植物みたいに変形し入れなくなる前に1度どうしても取りに戻りたい、と頼まれる。それを了承し、その人ともう1人くらい、計3人くらいでとある集合団地へ向かう。幸いまだそこは植物化しておらず、その人が部屋に戻っている間私ともう1人は、マンションの入り口で待機していた。
すると、そこに3歳くらいの子供を連れたお母さんが現れる。どうやら避難してきたらしく、このマンションにいる知り合いの家に避難しにきたらしい。母親がその人と話している間、子供は1人で色々と遊んでいた。子供は好きだし、放っておくのも流石に怖かったのでなんとなく見守っていた。
 それからしばらくした時、少し離れた場所から悲鳴や何かが軋むような音が聞こえた。まさかあの現象が、と思った時、目の前から軋むような、嫌な音が聞こえた。心の底から嫌だったが、その方向に目をやると、その子供が今まさに植物化している状態だった。どう見てももう助からないのは明らかだった。半狂乱で我が子の元へ向かおうとする母親を、もう1人となんとか捕まえている間にも、その子は大きな木の様なものへとどんどん姿を変えていった。それと同時くらいに、マンションから戻ってきた人がとび出し、マンションも植物化していること、早く避難するよう捲し立てた。その言葉にせき立てられるように、母親を引っ張るような形で3人と2人(母親とその知人)、なんとか命からがら避難をした。

2部
 今度は気づいたら何かしらの宗教施設のような地下施設にいた。そこでは、科学と他の謎の技術を使って、植物化を克服することはできないのか、と実験を繰り返す場所でもあった。
 あの3人と2人はわからない。少なくともギリギリわかるのは母親で、彼女は自らの意思でこの団体に入団したことは分かった。けれどこの施設内で会うことはほぼなかった。
 そこには孤児がたくさんいた。年齢層も幅広く、幼稚園生くらいのような子から、高校卒業間近くらいの子まで、そして男女問わずたくさんいた。ぶっちゃけ大人より子供の方が多いような体感するくらいだった。そして彼らが実験対象だった。その中に何故か私も入っていた。今考えれば、理由としては2度も植物化発生の場所にいて植物化を起こす事なく逃げ切っているからだろう。(原理は不明だが、植物化は連鎖的に周囲一帯を、有機物無機物問わず発生させるものである)
 ただ私は積極的に実験を受けることはなかった。なかったし割と実験から逃げていたようだった。その地下にあった施設は、人々のシェルターでもあったのかかなり広かったのだ。
 子供達からは年上の大人として何故か懐く子も現れ、宗教の幹部からは嫌味や嫌がらせを受けることもあるという謎の板挟みのような生活が暫く続いた。それでも、ここはその時までは仮初の平和だった。
 地上も所々に人々の避難集落がある程度になったある日、1人の子供が私に何かを質問した。多分植物化に関する質問だったと思う。子供達は私と話をするな、みたいな空気があったが、たまにこうして話しかけてくる子はいた。それに関して、私は1部で起きた出来事を基盤に、植物化は少なくとも、今の人類ではどうしようもないんじゃないか、という推測を話す。
 その後、地上のテレビの中継をみんなで見ていると、(まだ情報伝達媒体としてギリギリテレビは生きていた)施設の女の子が何故かそこで、リポーターの1人に今まさにインタビューを受けるところだった。
 なんで、どうして彼女か外に!?というのが1番最初の感想だった。出入り口は言わずもがな、子供達はおろか私ですら検討がつかない場所だったから。
 その彼女は植物化に関するインタビューに、「私たち、みんな、植物を持ってるんだよ」みたいな事を告げる。その言葉がキーになったかのように、テレビに映っている幾人かと建物の一部が植物化していく。
そして更に奇妙で恐ろしいことに、植物化の現象が、私と一緒にテレビを見ていた子供達にも発生し出した。
 ただ今までの実験の影響か、その植物化はかなり穏やかなものだった。彼らは一様に目がかゆい、と目を擦りだし、そこから花の種のようなものをポロポロと溢し出した。そのうち1人は、片目から次々と薄ピンクの綺麗な花びらをこぼし、またもう1人はカシューナッツくらいの植物の種をころころをこぼしていた。彼らは酷く落ち着いていた。まるで、テレビの彼女が言ったことが真実であり、心の底から納得したかのように。
あまりにもありえない光景に私は施設内を逃げ回る。その際、施設のあちこち、実験室などでも同じような植物化現象が起きてパニックになっていることを知る。けれどそれは、今まで見た2度の植物化とは違い、とても静かなものだった。
 気づいた時には、施設の天井は無数の植物たちに持ち上げられる形で、施設は地上に顕れていた。周囲には、誰も人はいなかった。
 私はまたしても助かってしまったのだった。

3部
それからしばらく経った頃、私以外にも生き残った宗教施設の残党や、地上で生き残ったわずかな人たちがいる事を知った私だが、なるべく1人で過ごしていた。
 施設内に残っているもので、使えそうなものや、残ったもので弔いのような事をしている時に、1番私に嫌悪の目を向けていた元幹部と鉢合わせる。きまずい空気が流れる。私を全ての元凶として、声を上げるのか、それとも手を上げるのか。どちらも何度も経験していたため、また生き残ってしまった自身の負い目から、否定も何もする気が起きなかった。
 だがその人は何も言わず、一緒に物資を探す手伝いをしてくれた。何故か、と戸惑っていると、その人は「今まで自分が信じていたものがなくなって、何を信じたらいいかわからなくなったんだ」とだけ答えた。それ以上私も聞く気も起きなかった。
 施設内の物資を持てるだけ持ち、2人で地上に本格的に出ると、そこには残った建物を利用し、新たな集落を作り上げている人たちがいた。その集落の人たちは私たちを見掛けると、どこから来た、大変だっただろう、よかったらご飯を食べて行かないか、と声をかけてくれた。それにしばらく面食らっていたが、持ってきた物資を分けたり、物々交換する形で食料や露店販売していたご飯、コートやリュックのような装備を整えていった。
 私は旅がしたい、と告げると、隣の元幹部は、いいね、と答え、2人で装備を整え、旅に出ることにした。

終わり


えれえなげえな!!!!??????
(あと割とホントに救いなくないかこれ!?)

というわけで、見た夢があまりにもちゃんとしたストーリーな上に救いがなかった件について、でした。
ここまでお読みくださった方、手放しで尊敬します。よくこんなお話を読んでくださいました。ありがとうございました!!!!
あの、えーと、ちゃんと小説も書きますので……!!!!

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