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パラレルパラダイムパラドックス

2
あの日までの僕は、本当にただの子どもだった
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#小説

パラレルパラダイムパラドックス 2

 おじいちゃんの分まで出汁巻き卵をもらい、お腹いっぱいに食べたシンヤは近所の幼馴染、ゆうちゃんの声に慌てて家を飛び出した。

「もう、シンヤおっそーい!」

「ごめん、ゆうちゃん!」

もう、とぷりぷり怒るツインテールの少女。その背中には、お姉さんのおさがりだと言う、ちょっとだけ古ぼけた赤いランドセル。

「そんなんだから、シンヤはモテないのよ、まったく」

 お姉さんの口調を真似て口を尖らせるゆ

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