国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」ほか
2020.09.29 訪問
とても久々に国立西洋美術館に行ってきました!
そして、ついに…ようやく…行けました…ロンドン・ナショナル・ギャラリー展…!
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、王侯貴族の権威の象徴たる物品ではなく、成り上がりの市民たちの手によって集められた絵画を展示しているミュージアムです。今回初めて大規模な海外巡回展を開いたそうで、この展示では、今までならイギリスに行かなければ見られなかったような著名な絵画が大集合しています。ゴッホやフェルメール、個人的に好きなターナーの作品などなど、まさに「全作品が主役」な展示でした。
テーマごとに部屋を分けて展示しているのですが、各テーマがそれなりに独立していたので集中を切らさず見ることができました。このテーマは本家を参考にしたのか展示の都合かわかりません、ロンドン・ナショナル・ギャラリーは優れたコレクション形成を行なっているということなのでその辺を知りたいところ。展示数は多すぎず少なすぎず、そして入場制限がかかっていて快適に作品を見ることができたのはよかったですね。あと図録、小さい方にも全作品を載せているのが素晴らしい(国立新美術館の「ウィーン・モダン」展は一部しか載っておらず、よりによって気に入った作品が抜けていたので後日大きい方を買い直した)(展示数の関係)
せっかくなので常設展の方にも足を運び、小さな企画展の方も覗いてきました。内藤コレクション展III「写本彩飾の精華」です。これが想像以上に私の琴線に触れて、じっくり見てしまいました。内藤さんが趣味で集め、国立西洋美術館に寄贈された中世の写本のページたち(何らかの事情で本から切り取られて流通しているそうです)が展示されているだけなんですが、その写本のページの美しいこと。聖書の文章のイニシャルを絵に仕上げ、ネウマ譜の周囲を鮮やかに彩る。切り取って額縁に入れたくなる気持ち、認めたくはないがわかる。それから完全に「素人」である内藤さんがこれらに魅せられた理由もわかる気がします。ちなみに手元のリーフレットでは、図書館ではなくミュージアムに寄贈した理由として、人の目に触れてほしいこと、自分が絵としてこれらに惹かれたことが挙げられています。図録はなかったのでポストカードを買いました、またコレクションが増えた笑
どちらも素敵な展示だったので、心身ともに余裕のある時に行けてよかったです…!
国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」展
会期: 2020年6月18日(木)~10月18日(日)
開館時間: 9:30〜17:30
毎週金・土曜日:9:30~21:00
10月13日(火)~10月17日(土): 9:30~21:00
(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(ただし、7月13日(月)、7月27日(月)、8月10日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館)、9月23日(水)
観覧料: 一般1,700円、大学生1,100円、高校生700円(当日、日時指定入場券)
国立西洋美術館「内藤コレクション展Ⅲ『写本彩飾の精華 天に捧ぐ歌、神の理』」
会期: 2020年9月8日(火)~10月18日(日)
開館時間: 9:30〜17:30
毎週金・土曜日:9:30~21:00
10月13日(火)~10月17日(土): 9:30~21:00
(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(ただし9月21日(月・祝)は開館)、9月23日(水)
観覧料: 当日:一般500円(400円)、大学生250円(200円)
※常設展の観覧券、または「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の観覧券で観覧可能
※( )内は20名以上の団体料金
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