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パナソニック汐留美術館「和巧絶佳 令和時代の超工芸」展ほか

2020.07.20-09.20 訪問

個人的に余裕のない時期を一応切り抜け、ミュージアムに行く余裕とこれを書く余裕がちょっとだけ戻ってきました。すでに終わった展覧会ばかりで恐縮ですが、公開した形で残したいので書いておきます。

東京ステーションギャラリー「開校100年 きたれ、バウハウス 造形教育の基礎」展

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副題にある「造形教育」という言葉が気になった(職業病)ので行ってきました。バウハウスはワイマール憲法下にあるドイツで作られたいわゆる美術学校で、伝統的なアカデミーとは全く異なる方法で芸術家たちを育成しました。そこで実践された授業の内容やその成果を、道具やノートや作品と共に紹介するというのがこの展覧会です。紙を無駄なく美しく独創的に切る、一見乱雑に積まれただけに見えるオブジェから抽象的でバランスのとれた造形を見出す、というような、実際小学校の図工の時間にやったらとても楽しそうな内容の授業が紹介されていました。このような教育を受けた芸術家の卵たちは、それを生かして、機能的でお洒落な「アート」を生み出していったそうです。バウハウス自体は短命だったけれど、影響力はとても大きかったということですが、それも頷けるようなデザインがなされた作品の数々で、全然見飽きませんでした。

東京ステーションギャラリー「開校100年 きたれ、バウハウス 造形教育の基礎」展
会期: 2020年7月17日(金)~9月6日(日)(終了)
開館時間: 10:00-18:00(金曜は-20:00)(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日
観覧料: 一般 1,200 円 大学生・高校生 1,000円

東京都現代美術館「おさなごころを、きみに」展

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ひとつ大きなイベントを抱えていて、それが終わったら絶対見に行こうと決めていた展覧会でした。展覧会名でなんとなく感じるとは思いますが、これは今まさに子供である子供だけじゃなく、かつて子供だった大人も対象としています。作品は純粋に楽しめるものばかりで、このご時世では敬遠されがちな体験型のものもありました。例えば、触覚を伝えるボードとか、群衆の中から自分が操作する人間を見つけてゴールに導くゲームとか。すごく素朴な体験、例えば美しいものを見たり、触って反応があったりというような体験でも、それを自分の感覚を使って行うと、子供でなくなってしまった人もわくわくするものです…よね?価値あるものを見るためではなく、見ることは楽しいということを思い出すための展覧会だと思いました。いつまでもここで感じたようなわくわくを、そしてそれをキャッチするアンテナを失いたくないですね。

東京都現代美術館「おさなごころを、きみに」展
会期: 2020年7月18日(土)~9月27日(日)(終了)
開館時間: 10:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
観覧料: 一般1,300円 / 大学生・専門学校生・65歳以上1,000円 / 中高生800円 / 小学生以下無料

パナソニック汐留美術館「和巧絶佳 令和時代の超工芸」展

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伝統的な技法を用いつつも新しい表現の形を目指して活動しているアーティストの作品が並んでいます。ちなみに全部写真が撮れるというサービスぶり。普段はこう言われても写真を撮らないのですが、今回は違いました。ポップな色合いのモノ、繊細なデザインのモノ、モダンなのに懐かしさを感じるモノ、どれも思わず写真に収めたくなる。特に螺鈿を用いた作品は、あまりの精巧さにため息を禁じ得ない…截金を応用した作品も素敵…撮ったはいいけど写真じゃ伝わらない…。どの作品もただひたすらに美しかったです。難解な「芸術作品」はないので誰もが気軽に楽しめる展覧会だったと思います。

パナソニック汐留美術館「和巧絶佳 令和時代の超工芸」展
会期: 2020年7月18日(土)~9月22日(火)(終了)
開館時間: 10:00-18:00(9月4日(金)は-20:00)(入場は閉館の30分前まで)
休館日: 7月22日(水)、8月12日(水)~14日(金)、8月19日(水)、9月9日(水)、9月16日(水)
観覧料: 一般1,000円 / 大学生700円 / 中高生500円 / 65歳以上900円 / 小学生以下無料

今後もぼちぼち更新し続けられるといいなあ…そのくらいミュージアムに行けるといいなあ…


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