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自分の本当の望みを明確にする

自分が本当に望んでいるものとは。
表層的な望みはわかっていても、自分が全身全霊、心の奥底から本当に望んでいることは、案外自分で気づいていないことが多いと思う。
コーチングセッションの中で、「自分が何をしたいのか、やりたいことがわからないんです」というクライアント様に出会うことがある。
かくいう私も、そういう時期があった。
心の声を無視し、頭をフル回転してきた時期が長かったからだ。

よく見る顕在意識、潜在意識、無意識の図は、私たち人間そのものだ。
頭は顕在意識、心や魂は潜在意識。そして例えば心臓をはじめとする内臓は、自ら命令して動いているわけではない、まさに「無意識」の領域だ。

NLP(神経言語プログラミング)では、顕在意識、潜在意識、無意識の仕組みについても学ぶのだが、頭と心(魂)が一致した生き方をしていると、人生の幸福感や充実度、強いては「自分らしく、何一つ後悔なく生きている!」と言い切れるのだと思う。

そのために必要はことは、自分の本心をまずは明らかにしていくことだが、「本当の望みは何?」と自問したところで、潜在意識や無意識の領域に自らアクセスし、その答えが「ポンッ」と出てくることは、よほどセルフコーチングの訓練をしているか、プロコーチからコーチングを受けているかでない限り難しいのではと思う。
私自身もプロコーチのコーチングを受けたり、セルフコーチングの技術を高めていく過程で、以前よりも自分の本心・核心に近づくことができたと感じることはあるものの、やはり自分の潜在意識・無意識をすべて理解しているかと問われると、大海原や宇宙とも表現されるこれらの領域は果てしなく、どこまで行っても完全に知り尽くすことはできないのでは、と感じる。

でも、頭で考えた望みではなく、本心からの望みを明らかにするために、いくつか有効な方法があるので、紹介したい。

1.イヤなことを明確にする

それは、まずは自分が嫌だと感じることや出来事を明確にすることだ。
ネガティブな感情ほど私たちに与える影響は大きいため、心にも記憶にも残りやすいのだが、ゆえにそれらを明らかにすることは比較的容易いのではと思う。
ポイントは、書き出すときに何が嫌なのかを細かく、因数分解することだ。
例えば、パートナーとの関係性においてネガティブな感情が走った時、何が嫌だったのかをはっきりさせる。

  • 相手の態度の何がイヤだったのか

  • その時の状況が不快だったのか

  • 言われた言葉そのものが嫌だったのか、その時の表情が嫌だったのか

といった具合に「〇〇が嫌だった」と一言で終わらせるのではなく、明確にしていく。

2.「なぜ自分がそう感じるのか?」と自問する

「互いに大切にしていることを大切にしてほしいと思っているから」
「〇〇が重要だと思っているから」
「〇〇することは常識だと思っているから」
など、自分が大事にしていることが見えてくる。

ここまで来ると、ネガティブな感情もだいぶ落ち着き、冷静に事象と感情を切り分けることができていると思う。自分の価値観や信念が明確になると同時に、相手にとってのそれは何だろう?と考える余裕が生まれてくる。

3.イヤだと感じることを180度転換する

ここから先がさらに大事だ。
書き出したネガティブなことを180度転換することで、自分の本当の望みを明確にするのだ。
例えば、「一方的に何の配慮もなく辛辣な言葉を投げかけられるのがイヤ」ということがあった場合、180度転換すると「互いを理解しようと歩み寄り、対話をする姿勢」が自分が本当に望んでいるあり方だとわかる。

そして、自分が大切にしたいこと、大切にしていることがわかったら、それを(必要に応じて)相手に伝えることだ。自分にとって大切にしていることが相手にとっても大切なこととは限らない。だけど、自分にとって大切なことを伝え、相手にとっての大切なことも理解したいと歩みよることができれば、ネガティブな感情が湧くことなく、穏やかな日常を送ることができる。

感情が突然爆発してしまうのは、自分の大切なものを踏みにじられた気持ちになるからだ。でも相手はあなたの大切なものを果たして知っているのだろうか?家族や友人など親しい間柄であればあるほど、「知っていて当たり前」になってはなかろうか。

上記の方法をやってみるだけでも、自分のことがさらにわかるようになると思うので、ぜひ試していただきたい。
もちろんコーチングセッションの中で行うことも有効なので、興味がある方は30分の無料体験コーチングがおすすめ。

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