地域創生とエンタメ
西川貴教さんが主催する
地域共生音楽フェス「イナズマロックフェス」のお手伝いをさせて頂く事になって1年が過ぎました。
「イナズマロックフェス」は、地方創生を目的とした音楽フェスの走りとも言えるもので、10年以上に渡り琵琶湖湖畔で数万人の観客を集めて行われてきました。
9月に行われる音楽フェス以外にも地域創生を応援する活動が出来ないか?と言うことで、地域を盛り上げる事業/活動をする若者達を応援するクラウドファンド「イナズマロッククラウドファンディング」の立ち上げとその活動をアピールする西川さん出演の配信番組「イナズマロックドリームTV」を昨年末にスタートさせました。
クラウドファンディングについては「CAMPFIRE」さんのサポートを受け、いよいよ今月第一号プランのクラファン開始!となります。
詳細は改めてお知らせしますので、是非ともご注目下さい!
そんなこんなで毎月生配信があるので、西川さんとも地域創生について話をよくするのですが、いつも思うのは「地域創生にエンタメが果たせる役割は実に大きいな!」ということ。
エンタメコンテンツイベントをやって人を集めるとか、プロモーション効率を上げるということは勿論ありですが、その範疇に収まらない、もっと様々な視点やアイデアでエンタメの要素や力を使えるよなと改めて実感するのです。
イナズマのお手伝いをする前も、いくつか地域創生のプロデュースはやっておりました。
木梨憲武さんと栃木県壬生町の小学生による“ゴミ収集車を夢の怪獣⁈“にしちゃうアートプロジェクト
http://kitakan-navi.jp/archives/7986
栃木県佐野市のパパ達と佐野ラーメンに続く新たな名産品を生み出すプロジェクトで“佐野黒から揚げ“を生み出したり。
https://www.e-machisano.jp/
これらの活動をする上で、常に私が心がけているのは『主役はその地域の方』ということです。
我々の役割は、主役、いや、エンタメ的に言うと主演!の方々がいかに熱量を持って楽しめる舞台を用意するかということだと思っています。
エンタメとは“非日常“です。
その“非日常“が生み出すワクワク感を持って“日常“の課題を解決する活動をデザインする。
それが我々エンタメ屋さんだからこそ出来る、地域創生のお手伝いの仕方なのではないかと。
「ゴールデンタイムエイジ始めます!」について書いた時にも述べましたが、これからのコンテンツ作りの一つの重要なコンセプト/スタンスは“場作り““ステージ作り“です。
1つは、ゴールデンタイムエイジの様な『ハレ舞台作り』ですが、エンタメの活用方法はそれに限りません。
地域創生の場合は一瞬の輝きのみならず
“継続・自走するフレーム作り“が必要です。
ゴミ怪獣収集車は今も壬生町でゴミを食べ続けていますし、黒から揚げは佐野市の名物として色々な広がりを見せています。
今は何も携わってはいませんが、携わっていないけど続いているということが一番重要です。
我々エンタメ屋さんは“非日常“を創り出すのが役割ですから、日常になったら清く身を引く。
これが大切だし、美学ですね、個人的には。笑
そして、関わっていないのに続いているということが何よりも嬉しいです。あとは、たまに実績として持ち出させて貰って、新たなお仕事のきっかけ作りに使わせて貰えればそれで充分です。笑
そんなスタンスで活動していましたら、故郷の浜松から声がかかりまして、先日、浜松市議会議員の方々とお話を致しました。
大学で東京に出て来てからは年に1回実家に帰るくらいしか帰郷をしていなかったのですが、その間に合併があったりなどで浜松も人口80万都市になり、時代と共に盛り上がったり盛り下がったりと色々とあったようです。
そして、日本各地の都市同様、様々な課題を抱えている、とのこと。
その課題を市民が主役となって楽しく!解決していくステージ/フレーム創りをお手伝い出来ればなと思っています。
因みに、中学・高校と生徒会長をやっていたのですが、その時も一番力を入れていたのは行事作りでした。
だから、ある意味スタンスは変わらないですね。
ただ、あの時は“俺がやるぞ!“感が強かったので、大人になった今は、もうちょっと滅私奉公的なスタンス⁈で臨みたいと思います。笑
「イナズマロックドリーム」も、今月から続々と事業スタートに向けた活動が始まりますし、浜松も何かしらの宿題が提示されてくる予定です。
地域の皆さんがそれぞれ楽しく元気に活動する点を創り、その後はそれを線で結んでいくところまでやっていきたいと思います。
これらは、正直常に手探り状態での活動になるのですが、だからこそクリエイティブテーマとしてめちゃ面白いな、と。
ですので、テーマのぶっ込みいつでも大歓迎です!