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今更ながらGW振り返りと蜂ブドー酒
今更ながらのゴールデンウィーク振り返りに暫しお付き合いを。
こんなGWは初めてだった。
店舗勤務だった頃は当たり前に激混みの中6連勤で疲労困憊、本部に移ってからは社用スマホがいつ鳴るか気にしている状態、最終日の夜はサザエさんで絶望する、それがここ10年余りのGWの過ごし方。
「あれ、何にもないや」
会社を辞めてからも時折、連絡が来ていないかと社用スマホを探している自分がいたくらいなので、ようやくここで組織から外れたことを思った。
呼び出される心配のない、取り越し苦労をしないGWがようやく訪れた。
受注している仕事は変わらないペースで、そして無理に増やさずこなし、相変わらず夫は出張がちなので自分のリズムで穏やかに、何でもない日のようなGWを過ごしていたけれど、1日くらいどこかに出掛けようかという話に。
お互いの予定が合う日と天気の良さそうな日ということで、明日しかない!となったが、さてどこへ出かけようか。
ザ・行楽地は避けたいと穴場的なところを探すも決まらず、以前使っていたアプリ「ダーツの旅」をやってみてもイマイチピンと来ず。
どうせならワインが飲めるところがいいんじゃないかと、ひとまず仮結論。
この場合、ベストなのは山梨の勝沼ワイナリー巡りなんだけど、そこに行くならみっちり計画したいので今回は急すぎた。
他に近場でワイナリー的な所はないかと調べていたら、前に一度行ってみたいと思っていた「牛久シャトー」を思いついた。
JRの駅から徒歩で行けるのは大きい。
と、いうことで。
朝ドラ「らんまん」で内国勧業博覧会のロケ地としても使用されたこちら。
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日本初の本格的なワイン醸造場ということもあり、国の重要文化財にも指定されている牛久シャトー(シャトーカミヤ)。
園内をしばし散策し、創業者神谷傳兵衛氏(浅草の神谷バーでご存知の方も?)ゆかりのオエノンミュージアムで貴重な広告資料や当時の写真を見ることが出来た。
余市のニッカウヰスキー工場を訪れた際にも思ったけれど、酒類の古い広告やCMを見るのが好き。
モニターから流れていたのは、反町隆史さんの20年以上前?のハイボールのCM。商品はよく覚えてないけど平成前半ってそんな昔なのね……
神谷傳兵衛記念館に入ると、カーヴのようにひんやりとして、ちょっと湿った空気に変わった。
かつて使われていた樽や醸造の道具がこうして展示されて、我々が見られる状態にあるというのは本当に貴重なこと。
トップ画像にあるのは撮影OKエリアの「蜂ブドー酒」の看板。
以前、北関東方面に出掛けた時に蜂ブドー酒の琺瑯看板が残っているのを目にして気になっていたのだ。一体どんな代物なのだろうと。
まさかの現存。シャトー内の売店で売ってた!
気になるよねえ、買っちゃうよね、ということでお土産決定。
分類上は「甘味果実酒」で、一般的なワインとは違い糖類やハーブエキスなどが添加されているもの。
この手のものは夫が好きで、私は1杯がおいしい適量(笑)でも現存しているとは知らず、あるならば飲んでみたかったので満足。
当時の日本人の味覚に「渋味」のあるワインは相容れず、ハチミツや漢方薬を加えて飲みやすくしたのが始まりだそう。
そういえば「赤玉」も甘かったな~。
少し前までは「赤ワインは甘いもの」という認識がされていたのも致し方ないのかなと。
仕事でワイン試飲サービスをしていた時に、試飲したご婦人から「渋いじゃないの!なんで甘くないのよ!」と怒られたこともあったっけ。
ワイン醸造の歴史に触れた後は、お昼からのお楽しみ。
テラス席でワインとビールの飲み放題タイム。
お手頃な飲み放題なので、ワインの質を問うては野暮というもの。
でも、外で飲むと何倍も美味しい。
昼間からすっかり酔っぱらってしまい、おとなしく常磐線で帰宅。
急に決めたとはいえ、なかなか楽しい1日旅だった。
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