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東京近郊ダーツの旅(浅草編)
本業が繁忙期を迎えており、在宅勤務ゆえ引きこもり状態が加速していたので思い切って休日に出掛けてみることにした。
さてどこに行こうか。ふらっと行くことの多い銀座や神保町なら間違いなく楽しめるし、恵比寿にワインを買いに行くのもいい。しかしはっきりした目的は思い浮かばず、今週末も近所の買い物のみか……と思っていたところに閃いた。
少し前に面白半分でダウンロードしたスマホアプリ「ダーツで旅する」に決めてもらおうじゃないかと。
「全国ランダム」「日帰り旅行」「目的から探す」の中から1つ選んでタップすることでダーツがどこかに刺さる仕様。ちなみに「目的から探す」の中には「温泉めぐり」「歴史を感じる」「日本文化にふれる」の選択肢が。さすがに全国ランダムというわけにはいかなかったので「日帰り旅行」を選択してダーツを飛ばしてみる。私と夫で3回ずつ、それぞれ出てきたところのいずれかに行こうということに。
1回目、2回目はどうもピンと来なかった。ラスト3回目、夫は「浅草花やしき」ちょっと遊園地系は得意じゃないんだけどなあ……。私が当てたのは「お茶あがれ地蔵」。
え?お茶あがれ地蔵って聞いたことないんだけど?本当に近場なのかマップを開いてみた。
本当にあった。しかも昔住んでいたところの割と近くじゃないか……ひとまずどのようなスポットなのかググってみる。
宝永の庚申塔と豊島区内に現存する47基の庚申塔の一基で、宝永元年(1704)に造立された簡素な庚申塔です。同一堂内に祀られている地蔵尊は「お茶あがれ地蔵」は、江戸時代に結婚を阻まれ病死した女性の供養のために建立されたといわれています。
この女性は幽霊となり、男の家に「お茶あがれ~お茶あがれ~」と出たことからこうして供養されたとのこと。これは遊び半分で行くところではないのでやめておこう。それじゃあ、泣きの1回!
じゃーん!なんと夫婦そろって「仲見世通り」を引き当ててしまった。これは行けということだな。花やしきでも結果的に同じだった気はするけど、とにかく浅草へ。
局地的に密になっていた雷門をスルーして、仲見世からの浅草寺。人形焼きの甘い香りはもはや懐かしいほど。人出は戻りつつあるけれど、それでもまだまだ。浅草寺に来るといつものルーティーンでおみくじを引き(末小吉というこれまた微妙な……気を引き締めよということか)、お線香の煙を悪いところにかけるという定番めいたことをしてみる。周りの方たち皆一斉に「頭が悪いから良くなるように!」と言っていて、ああ、そういうのも以前と同じだなと微笑ましくなりつつ、私も頭にたっぷり煙をかけた。
八朔?がたわわに実っていた。
その後は浅草を散策して、お昼に「喫茶マウンテン」さんへ。お店の内装も和モダンな感じで居心地が良い。昔ながらの焼きそばは、キャベツたっぷりでさらっとしたソース。写真での見た目以上に野菜たっぷりでうれしい。
夫が誘惑に勝てず注文した小倉ホットケーキセット。ホットケーキの1枚目が沈んでる。美味しそうだけどさすがに完食できる気がせず断念。少しもらったところ小豆の粒がしっかりしていて美味。
今朝の時点では今ここに居るなんて想像もしなかったよね、なんて話しながら、ゆったりした時間を過ごせて大満足の休日となった。またそのうちにやってみようと思う。浅草編、なんてタイトルに付けてしまったが、次はどこになるのやら。
ちなみに、久しぶりにお寺に行ってお参りをしたら、なんだか心がすっと軽くなった気がするのは気のせいではない、と思う。
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