紫蘭ふる

かぎろひ 春霞ぞ し美しき
豊田 とよとみ 井ノ口の
あれに 失ふ、
三河 三ツ足貉と なり落ち、
ながれて
あぶら ながらの 火に焼かれ、
なめりの郷を
ただ、
ただ
たちかたく
雲居かかる 峠が つぎの、
ただ

 
【都々逸】
 恋し恋しは うたかたにうく
 朧月夜と 腕まくら


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