北の宿

きぎすの子
狐 なとられそ
くるふ 春の
春日野 いづる 鹿の仔や
背に 笈たるは
冊 かきつき
散る 梅の香に
雪とも 似て
今は 昔に
去りぬる 泡沫の
かぞひて 紡ぐ 狭衣

 
【鎌倉の天気】
 強だちて 白しにとばす 波の花


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