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配車アプリのニューフェイス。
■エストニア系配車アプリ『Bolt』。
・最近のニュース、「ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア等50市場で事業展開するエストニア系配車アプリ『Bolt(ボルト)』はベトナム進出準備を加速」。
・ボルトは「2013年の設立、世界中で約1億人の顧客を抱える。東南アジアでは2020年にタイ、2024年11月にマレーシアへの進出を果たした」。
・ボルトは「最近ホーチミン市で運転手を募集する内容の広告をSNSに掲載したほか、求人サイトにも管理職の求人広告を掲載」している。
■現在は3社が鎬を削る。
・また同社は「配車やフードデリバリー、レンタカーなどのサービスを提供。2023年時点の報道では2024年までに黒字化、2025年の新規株式公開(IPO)を目指す」としている。
・ちなみにベトナムにおける配車/フードデリバリー市場は「非常に熾烈となっている。競争に敗れて撤退した企業も多く、2023年12月には韓国最大のフードデリバリーアプリ『配達の民族(Baemin)』がベトナムでのサービスを停止し、インドネシアの配車アプリサービス大手『ゴジェック(Gojek)』も2024年9月にベトナムからの撤退を発表した」。
・現在の配車サービス市場は「シンガポール系の『グラブ(Grab)』、地場系『ビー(Be)』、地場系コングロマリットビングループ傘下のビンファスト製電気自動車・電動バイクのレンタカー・タクシー会社グリーン・スマート・モビリティ『サインエスエム(Xanh SM)』の3社がシェアを奪い合っている」状況となる。
■最多台数を誇る『Grab』。
・余談、私はベトナムの暮らしで現在は上述の3社を使い分けている、その理由は距離や時間帯によって利用金額が微妙に異なるからだ。A地点からB地点への移動時に私は定期的に3社の金額を比較しており、大抵『Be』が最安値、時たま1位に浮上する『Grab』、最高値『Xanh SM』の順となるため、配車アプリの利用頻度は圧倒的に『Be』が多い。
・しかし、急いでいる時は多少割高でも3社の中では最多台数を誇り割と捕まえやすい『Grab20万台(バイク14万台+自動車6万台)とも言われている)』を利用する。ちなみに2023年時点、日本全国のタクシー車両台数は約207,016台なので両国同じような数字だが、ベトナムは20万台のうちバイク70%が占めている事はベトナムを象徴するデータとなり興味深い。それでも雨やイベントシーズンは値段が割高になり利用者が急増する、そして3社とも中々捕まらず1時間待ちする事もある程だ。
・ボルトがベトナムに上陸すれば、更なる価格競争がおきて、各社は顧客獲得に向けて割引等のプロモーションも活発化し利用者にとっては選択肢が増えより利便性が上がる事を期待している。