【長く続くカップル、仲良し夫婦でいる秘訣】褒めて、認めて、笑っちゃって。
バスタオルは、きれいに畳んで、向きをそろえて積んでおきたいのだが、
夫はバスタオルの畳み方に、こだわりがない。
きれいに畳んでくれることもあるけれど、9割クチャっとした畳み方をする。
私は、そのバスタオルを見て、笑う。
「面白い畳み方したね。畳んでくれてありがとう」
と、感謝をしながらニタニタする。
決して
「汚い畳み方!何これ!」と、指摘はしない。
畳んでいる途中に出くわした時
「畳んでくれてありがとう!
もうちょっと綺麗だと、使う時うれしいな♪
こう畳んでみたら?」
と、畳み方を教えると
「わぁ!きれいに畳めた!」と、夫が笑う。
「やったね、成長だね」と私は褒めるが
1週間後
長年ひとり暮らしをしてきた夫は、
ひとり暮らしのときの、とりあえず畳んでやったぜ!の畳み方が染み付いている。
そして、バスタオルは、くちゃくちゃに戻っていく
くちゃくちゃのバスタオルが積まれた様を見ると、畳んでいる姿を思い出して笑える。
無表情で一生懸命畳んでいるけれど、くしゃっとしているのだ。
毎日使うものだから、だいたい綺麗であればいい!という感覚。たしかに一理ある。
本人が気にしていない畳み方を、私が気にしすぎても仕方ない。
また畳み方を教えて、一緒に笑えばいいかと
くちゃくちゃのバスタオルを見て、笑える。
家事に対して、こだわる部分は人それぞれ。
「価値観なんて、人それぞれだから」
そんな当たり前を
誰よりも近くで教えてくれたのは、
他でもない、夫なのだ。
友人から、
話した雰囲気がそっくり!と言われる夫婦だが
バスタオルの畳み方にこだわりのある私は、
バスタオルの畳み方にこだわりのない夫と、
共に生活している。
「洗濯、一緒にやろう♪」
夫が家事に積極的なのは、やったことを褒め合い、出来たことへの達成感を、2人で共有しているからかもしれない。
自分のやり方を、相手に押し付けない夫婦。
お互いに、変だなと思った時は
「どうしてこうしたの?」と聞いてみるのだ。
彼氏だったときより、バスタオルの畳み方が上手になった夫。
「成長が止まらない!」とふざけて笑う日常。
大事にしたいことは、家事の精密さより、家事をやったという事実を認め合う「ありがとう」の一言。
「成長が止まらない!」と、自分で言う夫を見て、
1週間後のバスタオルを見て、笑える。
最後の婚活のはじめかた アラサーすず*
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