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見るからに南国の果実〜〜バンレイシの季節がやって来た
3月に入ってバンレイシを市場で見かけるようになってきた。
バンレイシは漢字で書くと蕃茘枝だが、釈迦頭という異名も持つ。
釈迦頭という名は、果実の表面が仏像の頭部の螺髪に見えることから付けられた名前だというのは容易に想像できる。
ベトナム語では、南部と北部で呼び名が違う果実の代表だ。
南部ではふつう「Mãng cầu(マンカウ)」と呼ぶが、北部では「Na(ナー)」と呼ぶのが一般的らしい。
表面の皮は手で剥くと、ポロポロと簡単に落ちて、中のねっとりとした、クリーム色の果肉が現れる。果肉にかぶりつくと、ジャリジャリ感とともに甘みが広がる。ちょうど砂糖の塊を噛んでいるかのようである。こうした食感から英語名のsugar appleも付けられている。とはいえ、ほのかに酸味もあり、しつこい甘さはない。
果肉の中には固い種が入っているが、食べながら吐き出していく。この種は独があるので食べられないのだそうだ。
木になっているときは、きれいな黄緑色をしているが、食べるときには表面が黒ずんで熟したものを食べたほうが美味しい。熟したものを少し冷蔵庫に入れて冷やして食べるといいという人もいる。
原産地は中南米で、17世紀になってオランダ人により台湾に持ち込まれたのち、アジアに広がったようだ。
ビタミンBが豊富なために、疲労回復によいと言われ、また、天然の化合物ポリケチドを含むために抗HIV及び抗がん作用があると考えられている。
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![秋利美記雄](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/2316890/profile_f89abc430ebc8fa64e9bc4630e5e64d0.jpg?width=600&crop=1:1,smart)