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「花まつり」を知らない人が増えている・・・

今日4/8は、花まつりです。

花まつりと言うのは、お釈迦様のお誕生日です。

子どもの頃、近所のお寺で甘茶のお風呂みたいな中に、お釈迦様の像に入っていて、こうやって、甘茶をかけて、お釈迦様を洗ってあげるんだって言われて、甘茶をかけた記憶があります。

しかし、周囲で聞いてみると、20-30代以下の人は、「花まつり」を知らないようです。

クリスマスはみんな知っていると思いますが・・・

マウリド(イスラムの預言者・ムハンマドのお誕生日)の事は知らない人が多数派だと思います。

イースターは、あまり知られていなかったようですが、ディズニーランドがイベント化したり、きゃりーぱみゅぱみゅが歌ったりして、知名度が上がってきたようです。

ただ、イースターは、イエス・キリストが復活なさった日だという事を知っている人は少ないかもしれません。

キリスト教の基本的な唱句の「使徒信経」は、宗派によって日本語の文言は若干違いますが、以下のようなものです。

「御子は、おとめマリアより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死して葬られ、黄泉にくだり、三日目に死人のうちより蘇り、天に昇り、御父の右に座したもう。」

この信経にある「十字架につけられ」が金曜日の出来事で、三日目の日曜日に「死人のうちより蘇り」となったとしているわけです。

「三日後」ではなく、「三日目」です。仏教の法事の「三周忌」がお亡くなりになった年の「2年後」と言うのと同じ数え方です。

それで、日曜日に復活したので、キリスト教の礼拝は日曜日に行われ、最後の晩餐でイエス・キリストがパンとワインを弟子たちに渡して、「私を記念するため、このように行いなさい」と述べた事を繰り返して、パンとワインをいただく「聖餐式」を行うわけです。

そして、イースターは、この記念日を年に一度、盛大に祝う日なのです。

そして、イースターは、「春分の日の後の満月の後の日曜日」なのですが、そもそも、昔は日没で日付が変わっていました。それから、「満月」と言うのは、その日が満月の日だと考えるのか、「望」=月が最も満ちる瞬間の時を言うのか、

例えば、春分の日の明け方が「望」だとして、「満月」の日は、翌日にするのか、春分の日の当日にするのか?、その春分の日の当日なり翌日なりがまさに日曜日だった場合、「満月の日の次の日曜日」はいつになるのか?

また、グレゴリオ暦を使うのか、ユリウス暦を使うのか等、いろいろな考え方があり、キリスト教でも宗派によってイースターの日は異なります。

ディズニーランドが決めている日が、「絶対的に」イースターではないわけです。

そもそも、春分の日の後の満月の後の日曜日と言っても、満月の日は年によって違うので、イースターの日付は、年によって変わります。

お花まつりの方は、毎年必ず4/8なので、(クリスマスが毎年必ず12/25と言うのと同じです・・・と言っても、ユリウス暦を使う正教会では、1月にクリスマス・・・グレゴリオ暦を使っている「西」の教会では「公現祭」と呼んでいる日ですが・・・)、

お花まつりの翌日がイースターになると言うのは、そうそうはないことなのです。それで、お花まつりの次がイースターって惑星直列みたいでおめでたいねぇと言ったのですが、

そもそも、お花まつりの事を知らない人が多く、「なにそれ」と聞かれてしまったので、冒頭の嘆きのお話になったわけです。

ところで、東洋の旧暦は、「太陽太陰暦」と言って、お月様の満ち欠けで一ヶ月を決めていますが、太陽暦とのズレを「閏月」を入れて補正しているので、せいぜい「月遅れ」ぐらいの差になります。

イスラム暦は完全な太陰暦、つまり、太陽暦とのズレを補正しないので、例えば、ラマダン(断食月)は、春になる年もあれば、真夏になる年もあります。

ムハンマドのお誕生日のマウリドも年によって太陽暦のいつになるかが変わります。

僕は30代の頃は、中東に環境調査に行っていましたが、クリスマスになるとムスリムの人はクリスチャンの家に行ってワインを飲み、マウリドになるとクリスチャンの人がムスリムの家に行ってケーキを食べると言う楽しい風習があったようです。

ちなみに、2023年のマウリドは、9/26とのことです。お花まつりとイースターとマウリドが連続する年は、本当に稀にしかないと思います。

現代において、「お花まつり」の認知度をあげるには、節分の恵方巻みたいに「4/8は桜餅」みたいなキャンペーンをやるのがよいのでしょうか?

ことによると、ファミリーマートが桜餅を盛大に売り出すかもしれません。メープルシロップ味の桜餅とか、いろいろ出てきそうですね。

お釈迦様のお弟子さんのアナンダさんとか、苦行中のお釈迦様にミルク粥を恵んだスジャータさんのコスプレをみんなでして練り歩くとかしたら、ドン・キホーテにお花まつりコスプレグッズが並ぶかもしれません。

入学式やお花見と相まって、お花まつりお釈迦様のお弟子さんコスプレが春の風物詩になる可能性もあります。

こうなってくると、トリート・オア・トリックのような桜餅ちょうだいのセリフも必要ですね。

「出雲の阿国」の念仏踊り(みんなでナミアブダブって歌いながら踊る・・・阿国の女歌舞伎が現代の歌舞伎の源流になりました)みたいに、みんなでお経に節をつけて歌いながら練り歩いて、

時々、歌舞伎の六方みたいな感じで「お花まつりに桜餅とは、こいつは春から縁起がよいわいなぁ」って見栄を切るとか・・・♪

ディズニーランドのイースターに負けるな♪、お花まつり・・・

だんだん、妄想がひどくなってきたので、この辺でやめます。

2週間予報は、雨が降る日には若干最高気温が低くなるものの、20℃近辺を維持し、晴れるともっと高くなるとの見通しです。4/19は24℃の予報です。

やはり、ゴールデンウィークは晴れると25℃以上の夏日となる「暑い連休」となるのでしょうか?どこかで平年並みの状態に成るのでしょうか?

キュウリ、オクラに続き、ズッキーニの種まき準備中です。ハーブ類の種まきもしたいです。

枝豆もまかねばなりません。

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