ニンニク栽培 #01
ニンニクの基本情報と育成スケジュール
家庭菜園でのニンニク栽培は、初心者でも比較的簡単に始められます。今回は、暖地向けと寒地向けのニンニクの品種や育成スケジュールについて紹介します。
1. ニンニクの基本情報
学名:Allium sativum
科名:ヒガンバナ科
栽培適温:18〜20℃
2. ニンニクの品種
ニンニクには、寒地系と暖地系の品種があります。地域の気候に合った品種を選ぶことが重要です。
寒地系品種:(東北地方以北)
寒地向けのニンニクは、寒冷な地域で
栽培される品種です。以下に代表的な
品種を紹介します。
福地ホワイト六片:
青森で栽培される代表的な寒地系品種で、
鱗片が6個と少なく大きな鱗片が特徴です。
北海道在来:
北海道で栽培される在来種で、外皮は
ホワイト系もしくは薄いピンク色、
鱗片は6個前後に分かれます。
ニューホワイト六片:
福地ホワイト六片の選抜種で、白さや
玉の大きさ、耐病性に優れています。
暖地系品種:(関東地方以西)
暖地向けのニンニクは、温暖な地域で
栽培される品種です。以下に代表的な
品種を紹介します。
上海早生:
四国や九州でよく栽培される品種で、
鱗片が10~12個と細かく分かれます。
葉ニンニクや芽子ニンニクの栽培にも
適しています。
壱州早生:
長崎県壱岐市発祥の在来種で、収穫期が
若干遅いですが、上海早生に似た特徴を
持ちます。
沖縄早生:
主に沖縄で栽培される極早生の品種で、
冬季間も成長を続け、収穫期が早いのが
特徴です。
島にんにく:
沖縄で栽培される小ぶりで紫色の品種で、
匂いと辛味が強いのが特徴です。
3. 育成スケジュール
ニンニクの栽培スケジュールは、地域や品種によって異なりますが、一般的なスケジュールを以下に示します。
暖地向けスケジュール:
植え付け:9月下旬〜10月中旬
追肥1回目:11月
追肥2回目:2月〜3月
収穫:5月下旬〜6月中旬
寒地向けスケジュール:
植え付け:9月中旬〜10月上旬
追肥1回目:10月下旬〜11月上旬
追肥2回目:3月
収穫:6月中旬〜7月上旬
4. 栽培のポイント
土作り:植え付け前に堆肥や石灰を混ぜて土壌を整えます。土壌pHは5.5〜6.0が適しています。
植え付け:種球を1片ずつに分け、尖った方を上にして植え付けます。株間は15cm程度が理想です。
水やり:植え付け後はたっぷりと水をやり、その後は土が乾いたら適宜水やりを行います。
追肥:越冬前と春先の2回、適切なタイミングで追肥を行います。
収穫:地上部の葉が3〜5割ほど枯れてきたら収穫のタイミングです。
5. 連作障害を避けるための前作野菜
ニンニクは連作障害を起こしやすい植物です。連作障害を避けるためには、以下の野菜を前作として栽培しないようにしましょう。
1. ユリ科の野菜
ネギ
タマネギ
ニラ
ラッキョウ
2. マメ科の野菜
エダマメ
エンドウマメ
インゲン
ソラマメ
ラッカセイ
3. その他の野菜
トマト(ナス科)
ナス(ナス科)
オクラ(アオイ科)
アスパラガス(キジカクシ科)
5. まとめ
ニンニクは比較的手間がかからず、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。地域に合った品種を選び、適切な時期に植え付けと管理を行うことで、美味しいニンニクを収穫することができます。
この記事が家庭菜園を始める際の参考になれば幸いです。次回は、ニンニクの具体的な栽培方法などについて詳しく紹介します
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