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書き続けるために

文章を書いてみようと思った。
初めてではない。
何回かチャレンジしたことがあって、SNSでブログみたいなものを書こうとしたこともあったし、noteでも書いてみたことがある。
でも、どれも続かなかった。

書くことが得意という訳ではないし、仕事で文章を書かなければいけない時も少ない語彙を捻り出してウンウン唸りながら書いている。
時間もかかる。
時間をかけたからといって良い文章が書けた実感もない。
どちらかというと苦手意識がある。

書き続けるにはハードルを高く設定してはいけないこともわかっている。
人の心を動かす良い文章を書こうとか、
書くことで何者かになりたいとか、
そういう欲に由来する膿を出し切って、ただ書くことに向き合うこと。

体裁、これが問題だ。
本名で書いていると他人からの見え方がどうしても気になってしまう。
自分の内側をうまく曝け出すことができない。
良くみられたいとか、仕事に影響が出ないかとか、他者への忖度がむくむくと頭を擡げる。
膿の残滓がまだこびりついている。

自分の内面から湧き上がってくる抑圧に抗い、こびりついた残滓を綺麗に洗い流して書き続けるためには別の名前が必要だ。

名前、、、、どうしよう。
名前を付けるのも書くことと同じくらい得意ではない。
息子は生まれてから2週間ぐらい名無しだった。

本をめくってそれっぽい言葉を探す。
いくつかピックアップして、くっつけたり削ったりしてみる。
どれもピンとこなかった。
馴染みがない。

ふと、数年前から母に呼ばれ出した名前が思い浮かんだ。

「もうちょっとやなせさい」
「少しはやなせさい」

先日受けた健康診断でも医者に同じようなことを言われた。
内臓脂肪が云云、食生活が云々、運動を、、、

この名前で書き続ける。

自分への戒めとして。



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