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【観劇記録】シャランラ2024 October

シャランラとは、ジェイズプロデュース所属の若い役者達が【夢の"彼方"をめざし夢が"叶った"先をイメージしながら走り続ける・酒洛(しゃら)+run(ラン】ためのプロジェクトとして、田中精(すぐる)さんが立ち上げた、KANATA企画の公演。
東京高田馬場にある居酒屋-酒洛-の客席で不定期に開催されています。

今回は、シャランラ2024 Octoberと題して、2作品をジェイズプロデュースの田中精さん・谷口敏也さん・唐沢朱音さん・林杏優さん・古橋祥子さん・原田百嘉さん・そしてゲストの古川小夏さんのメンバーで、3日間全4回の公演が行われました。
私は、2日目の昼と夜の公演を観劇。以下、演者の方ごとにネタバレありの感想です!

出典:KANATA企画


1作品目は、近未来クライムサスペンスアドベンチャーの「JOIN」
舞台は、複雑化する犯罪を抑止する為に最新AIを搭載したロボット刑事を警察が導入した近未来。
犯罪者には懸賞金がかけられ、それを狙う賞金稼ぎ・バウンティハンターが台頭しているというお話。

普段は居酒屋として営業している場所なので、バーカウンターの前で演者が芝居をし、その前に並べられた椅子に座っての観劇なのですが、まぁ距離が近い。
今回はアクションや殺陣シーンもあるので普段より演技スペースを広くとったとのことですが、それでも近い!
アクションシーンは迫力満天でした!!!
バーカウンターの奥に並ぶ酒瓶を隠す為に張られた布は心の目で見ると、やけに細長い建物とか夜空に浮かぶ光るレーンを車が走る未来都市が見えました。笑

ロボットAI刑事、WP2099を演じた谷口敏也さん。
渋い……かっこいい……!!改めてお声がいい!!
笑いもアドリブも一切無し(最後のシーンでボケていましたがあれは殴られたことによって感情が芽生えたから?かも知れないのでノーカウントでしょう)という珍しい役でしたが、普段とのギャップにやられました……!(谷口さんは笑顔がトレードマークでコミカルな役が多い方なのです)
アクションもかっこよかった!!

バウンティハンター・スマイル役の唐沢朱音さん。
AI刑事にバウンティハンターと呼ばれ、ス・マ・イ・ル!と訂正するところが仕草も含めてかわいかった!
ワンピースでいうとナミ、エヴァだとミサトさん的キャラとのことですが、唐沢さんが好きなコナンでいうと……世良ちゃん?キッド??的キャラでしょうか……?うーん……
よく通る明るい声と笑顔がとっても印象的でした!

新人刑事アマツカルイ役の林杏優さん。
伸縮するかっこいい警棒を振り回して戦う姿がかっこ可愛く、伸びた警棒をしまう時に床に叩きつける姿もかっこよかった!
実はAI刑事とスマイルが追っていた秘密組織の幹部だったのですが、その正体がバレた時、警棒を赤い刀に変えて笑った顔にゾクっとしました……

そして秘密組織に所属する3人の役を演じられた田中精さん。
まず一人目は、みんなにそよ風とかつむじ風とか言われてしまう圧倒的噛ませ役のガゼル。
擬音語と動きでの瞬間移動の表現が凄すぎました!(あと個人的に少し前髪を下ろした髪型が素敵で湧きまくっておりました……普段はアップバングのスタイルが多いので。いやどちらも素敵ですが)
二人目は一番近未来ぽい出立ちのターミネーター風ドンフラジャイル。
あれなんて言うんですか、シールドみたいに目の部分を覆うサングラス。めっちゃ似合っていました!
体の装甲が剥がれてもろもろ露わになってしまった時のイヤンもかわいかった。
そして秘密組織の要塞、バビロンタワーの説明も精さん。
ホントすごい……マジで暗雲の中にそびえ立つ巨大で醜悪なバビロンタワーが見えました……
そしてそして、最後に1番いいところをさくっと掻っ攫っていったゴクアーク帝国参謀長官ザーコイル様!!!
マントをバサっと翻す仕草、眉間に皺を寄せたニヒルな顔……ダメダメ!カッコよすぎです!反則的かっこよさ!心盗まれましたー!銭形警部っ!!!
しかしまさかこの後の話で、こんなにかっこいいザーコイル様のあんな姿を見ることになるとはこの時には夢にも思いませんでした……

敵に囲まれるシーン、役者が足りないのを補うためにバーカウンターを利用して紙人形劇でやっちゃうところもすごかった!
めっちゃ想像力が掻き立てられる終わり方だったのでその後のお話も観られたらいいなぁ。


二作品目は「live in a Dream」  
深夜。締め切りに追われる作家の前に自分が書いた物語の登場人物が現れて……というお話。

美少女ヒーロー・トラ〜ンプリンセス・サマーダイヤモンドのオレっ娘レッド、ジュエルナツミ役の古川小夏さん。
長い名乗りに某BMKの黄色の方のフレーズ「きらきらどっかーん!」が入っていたような気がしたのは気のせいではなかったようです。笑
やたらと恋愛に例えがちなかわいい一面を見せつつ、ガーゴイル様に土下座を強要するドSっぷり。思いっきりキュートな魅力が内面から溢れ出ていてかわいかったです!!!

まだ書いてもらっていないのでキャラがないプレーン役の原田百嘉さん。
作家に早く自分の事を書いて下さいと、さぁさぁさぁと迫るところ、あっ、あれに似ていると思ったら徐に卓球の動きから「サーッ!」笑笑
まだキャラがないことを開き直り一番強引で押しが強いところ、ブッ刺さりました。
原田さんの新たな魅力がとても引き出されたのではないでしょうか。(伸びしろですねぇー!)

自分が生み出した登場人物に翻弄される作家役は古橋祥子さん。
創作活動の苦しみがめちゃめちゃ伝わってくる演技。
自身に重なるところもあるとのことで、それらを全部ひっくるめて、自分が書いた話を見た人の笑った顔が見たい、書くことが好きと言った時の笑顔がとっても眩しくて素敵でした!!!

そしてこちらのお話にも登場のザーコイル様!
悪役なのに一番常識があって苦労人。みんなからザコ呼ばわりされてしまうも、いつかは勝って主役になりたいという夢を持つ健気な愛されキャラ。
誰かが悪をやらなくてはいけないから悪をやっているというビジネス悪の本当はめっちゃいい人。(たぶん)
ジュエルさんに、勝たせてやるから土下座しなと言われるシーン、二人の表情と動きが面白すぎました!
「イルがいる!!」を思い出すたびにニヤニヤしてしまうくらいザーコイル様の虜です!!!

最後のダンスもめっちゃカッコよくて素敵でした!!
自分も頑張ろう!と、とても前向きな気持ちになった素敵なお芝居。
3人が作家に寄り添い一緒に物語を書き進めていくラストシーンが微笑ましくてとても心に残りました。

2作品共、作・演出に出演と今回も大忙しだった田中精さん。本当にお疲れ様でした!
次回も楽しみにしております!!!

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