エリックロメール研究所
今日まで何本かロメールの映画レビューを書いてみたけど、今回は彼が影響を受けた物や人物に関しての記事を書いてみます!
日本には資料が少ないかもしれないけど、フランスに行けばロメールと言えばヌーベルヴァーグのハシリでゴダールやリヴェット、トリュフォーからも尊敬された大巨匠なわけで・・・本やDVDなども溢れているし彼の情報は最も容易く手に入る。まぁ日本でもロメールが執筆した本が買えるけど、私はまだ読んでない、、だって高いんだもん。ってそんな事言ってないで。読んでないうちはロメールオタクと自称する事もできない!
ついこの間フランス人のお友達がパリに一時帰国すると言うので、友達の恋人のDVDを買ってきて欲しいとお願いした。ジャケが素敵過ぎてセンスの良さしか感じない。
そしておまけに本も買ってきてくれた。優しい・・・
でも全部フランス語だからひとつも意味わかんないんだけどね。笑
2ヶ月くらい前まで熱心に勉強していたフランス語も、飽きちゃって最近全然やれてない。。
ロメール映画は内容も然りだけどやはり彼の魅力は映像の美しさにもある。
ロメールの映画は絵画とリンクする。
例えばピカソやコロー、ルノワールはそのまま彼の映画に繋がっている。映画の1シーン1カットに彼らの絵画を思わせる配置や色味、景色などを見ることが出来る。ってその辺私もまだまだ勉強不足なのでこれからもっと詳しくなりたいと思っているところ。
そして文学作品の影響も強く受けているらしく(フランス人のお友達談)、特にマリヴォーの「愛と偶然の戯れ」やバルザック、アルフレッドミュゼなどからの影響が強いみたい。
私もロメール好きとしては読んでおかなくてはと思い、まずはマリヴォーから。彼はパリ出身の劇作家で、1730年にこの愛と偶然の戯れは初演された。彼の戯曲は殆どが恋愛喜劇で主に女性の心理状態を繊細に描くのが特徴。発表当時は作品を世の中に理解されないことも多く、収益的にコケることもあったけど20世紀に入り才能が認められ始めたんだとか。
ロメールは元々国文科の教師ということもあって、かなり多くの文学作品に触れてきたんじゃないかな。研究者肌でアートでも何でも他の人より様々な分野のことに関して詳しかったかも。と思うと、やっぱり知識は優しさやユーモアに深く繋がっていて彼の映画にはそれが如実に見ることができるんだ。
今回はこの辺で。また続きを書くかもしれません!