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【店育て日記 23】大切な人増え悲しみ増える、だけど、これでいい

初めましての方もいつも読んでくださっている方も
こんにちは!セラピストの下田です。

寝ようと思い電気を消してベッドに入ったものの
昨日電話で話したお客様のことを考えていたら
涙が止まらなくなってしまい

頓服薬にすがるような思いで
感情を吐き出すために夜中にnoteを
書くことにしました。
(以下、丁寧語ではなくなります)

リラクゼーションサロンは
癒しや安らぎを求めてくる場所なので
辛い出来事の直後やしんどい現実から
逃避するためにくる方もいる。

セラピストとして一対一で
お客様と向き合う中で
ずっと担当する方とは関係が深まり
楽しい雑談だけでなく、悩みや相談、
辛い出来事の共有といった会話を
することも出てくる。

そして何年も担当させていただく中で
お客様にも私にも悲しく辛い出来事が
突如起きることがある。

昨日以前勤めていたお店で
何年も施術を担当させていただいた
お客様から突然電話が来た。

私はそのお客様も経営者としても、
1人の人としても大変尊敬している。

私の仕事ぶりや趣味のカメラで撮った写真を
褒めてくださる
職業や地位や働く場所で人を判断せず
目の前の人の頑張りや良さを見て
優しい言葉をかけてくれる温かい人だ。

独立してからそのお客様から施術予約が入ることはなかった。

私は『何か気に触るようなことをしてしまったのかもしれない』とずっと気になっていた。

そのお客様は昨日の電話では
多くを語らなかったのだが

「ごめんね、ずっと連絡できてなくて。
ちょっと色々あってね。」

この言葉を何度か繰り返されたのが
すごく印象に残っている。

その言葉を聞いた時に
私は嫌な予感しかしなかった。

そのお客様は数年前に不慮の事故で
お子さんを突然亡くされている。

詳しいことは分からないが施術中に
「会社もコロナ禍で大変な時期が続いていて
ここで施術をしてもらう時間に救われていたんだよ」とボソッとこぼしてくれたこともあった。

お子さんが亡くなった日に
店舗に予約キャンセルの連絡をくださった時も

「ちょっと色々あってね」

と詳しいことは言わず
このように話されていたと電話を受けた
スタッフから聞いていた。

そんなこともあって
昨日お客様と電話で話してから
何かまた辛いことがあったり、
現在進行形で辛い状況なんだろうと
察した。

そんな中でも電話をくださったことは
とても嬉しかった。

何か癒しを求めてかけてくださっただろうに
私はそのお客様が欲していた声かけや対応が
できたのだろうか。

どんな不幸なことがそのお客様に
起きているのか想像したってしょうがないし、
私のただの勘違いなだけかもしれないけれど

自動思考や予期不安が止まらなくなってしまい
涙が止まらなくなってしまった。

止めどなく出る涙は頬をつたって
耳の方へとこぼれ落ち、
副鼻腔は膿でパンパンになり
呼吸もろくにできない

大切な人、尊敬できる人、
幸せで健康であってほしいと願う人が
増えていくこの仕事が好きなのだけれど


その分自分の情緒も不安定になることや
その人の辛さや悲しみが伝わり
心が痛くなることも増えてくる

好きな人ができて感情がかき乱された時も

家族が病気や老化で変わっていく姿を
目の当たりにしたときも

今日みたいにお客様の辛さや悲しみを
想像して とてつもなく不安になるときも

狂ったように泣いて
「あ〜しんど!」と毎回思うのだけれど

同時に改めて
それくらい大切だと思える人がいる人生で良かったし、今後もそういう人生が続くことを望んでいる自分に気づかされる

失った時にひどく傷つくのが嫌だから
心を開かない
大切な人を作らないという人もいる

だけど私は
お別れや悲しみの共有がしんどいと感じても
大切だと思える人が周りにいる人生の方がいい

それでいいのだ
これでいいのだ

そう思って、
頭から出てくる不安な自動思考と
腹の底から湧き上がってくる
どうかそのお客様に
これ以上苦しいことが起きないでほしい
という願いが混ざった
この複雑な感情を眺め、受け入れて
この後また電気を消して寝ることにする

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下田 明香 | リラクゼーションサロンオーナー1年目
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