翻訳者になる!と決めたら、ぜひ名刺を
真面目な学習者ほど、高いレベルまで到達しないとトライアルを受けられないとか、「まだまだ私なんか」とか、思ってしり込みしがちですよね。
そんなあなたにおススメするのが、名刺です。翻訳者のイベントやセミナー、懇親会では、名刺は重要なビジネスツールです。仕事の引き合いも名刺の情報を探してすることが多いですし、紙やデザインに凝る人も。そこから話題が広がって、繋がりが生まれます。イベントのほとんどは学習者も参加可能。学びの場では全員等しく学び教えあうという点が翻訳のいいところ。私もスクール在学中からイベントに出て、名刺交換しまくってました。コロナ禍でリアルに会うイベントは減りましたが、今後も使われるツール、利用しないのはもったいないですよ。
名刺を作る意義がもう一つあります。翻訳者になるという「覚悟」が決まることです。自分に言い訳をしなくなります。帰国子女じゃないから、語学系じゃないから、技術系じゃないから、TOEICまだ足りないからって言い訳を並べる暇があったら、名刺作って気合い入れましょうよ!
名刺は、家のプリンター(ない人はプリンターを購入するところから。絶対要りますから)で作れる簡単なもので構いません。まずは10枚からでも。デザインも無料テンプレから選べばいいですね。また、シンプルなものなら数千円出せば作ってもらえます。
交流用なので、詳しい住所や電話番号などは省いている人もいます。メールアドレスは忘れず入れてください。また、SNSでの交流も盛んなので、アカウントやブログのタイトル、noteの情報なんかもいいですね。QRコード付きも割と見ますよ。顔写真が入っていると思いだしてもらいやすいのでおススメ!ただし写真は選びましょう。間違っても、釣った魚を持ってドヤ顔とかはやめたほうが…(私です。何年たっても「魚の人ですか」って言われます。)似顔絵も好感持てます。また、翻訳者として売りになる経験や資格など考えてみるのもいいですね。「○○目線で訳します」、対応できる文書の一覧、訳書の紹介など、交換した名刺には、営業活動のヒントが詰まってます。
「自分の名刺」を作ってみるのは、フリーランス翻訳者への夢に近づく第1歩だと思います。最初は「自分の売りを考えてみよう」という課題で名刺を作ったのですが、一番大きな効果は、自分に逃げ場を与えずに覚悟が決まったという点でした。考える時間のあるとき、勉強に煮詰まったとき、コロナ禍が終わったらどのイベントに出ようか考えながら作ってみてくださいね。