見出し画像

「冬の間は何をしているんですか?」とよく聞かれます。
「時々農園を見回って、あとは温泉にのんびり浸かっています」と言いたいところですが、残念ながら冬の農園は想像以上に忙しいのです。
今回は冬の農園作業を少しご紹介したいと思います。

■剪定作業
剪定は冬の一大イベントです。ブルーベリーは剪定しないと、伸びた枝や葉が込み合い、光合成が十分できなくなったり、風通しが悪くなりカビや害虫の住処になってしまいます。また、背丈が伸びすぎると、収穫もやりにくくなります。ブルーベリーを健康に育ておいしい果実をとるために欠かせない作業です。剪定は次のように行います。
まず全体を眺め、上に伸びすぎた枝を切り落ちします。次に内側に混みあっている枝を切ります。細い枝や弱った枝も切り落とします。そうして全体をもう一度眺め、形が整っているかチェックします。
しかし一本一本の木の形は千差万別。勢いよく上に伸びるもの、横や斜めにひねくれているやつ。どこを切ろうか、悩むことも往々にありますが、そういう時は自分の直感を信じてエイヤァ、気合です。
剪定ばさみを使いますが、枝も太くなってくると、難儀することがあります。数が数です、1,100本の剪定、さらに今年からブドウの剪定作業も加わります、一大イベントです。
 

■ネット張り
この欄でも紹介したことがありますが、7月になるとヒヨドリの大群が押し寄せブルーベリーを食べつくされてしまいます。その対策として、昨年防鳥ネットを張ったのですが、既製品を使ったため太陽光発電の架台の寸法と合わず、隙間だらけになってしまいました。そして耐久性も低く、1シーズンしか持ちませんでした。こんなことを毎年やってられません。今年は10年もつというネットに張り替えることにしました。ネット張り作業をいかに効率化するか、メーカーの方にも来ていただき色々工夫しました。一部区画で試験的に張ってみましたが、とてもいい感じにできたので、農園全体に展開する作業がこれから待っています。
 
■ポットの移設
ネット張り作業だけでも大変なのですが、ネットとブルーベリーが被さってしまう所が出てくるため、230鉢のポットを移動させなければなりません。所によっては200mほど移動させるものもあります。運び出す人、リヤカーや軽トラで運ぶ人、指示する人、組織的に行わないと達成できません。
 
■新しい発電所の建設準備作業
今年、隣接する土地にソーラーシェアリングを建設します。ここは長年耕作放棄されており篠竹や雑木が茂っており、きれいに整地する必要があります。少しずつ整備を始めていますが、縦横無人にはびこった篠竹の根っこや大きく茂った木の枝の伐採なのど、まだまだ作業が続きます。


他にもここには書ききれない作業が山積みです。
人もお金も足りません。
そしてクラウドファンディングも始まりました。
「食とエネルギーのテーマパーク」をソーラーシェアリングで作りたい。
これが私たちの目指しているものです。
私たちの農園は完成途上です。多くの人たちに関わってもらい、一緒に「食とエネルギーのテーマパーク」を作っていきたいと思っています。これからも私たちの活動を応援ください。
(2025.1.11 小林)

いいなと思ったら応援しよう!